AR技術により視覚的に浸水想定情報を確認できるアプリを大分市が配信
2019年7月30日(火)、大分県大分市は洪水浸水想定および指定緊急避難場所の情報を表示するアプリ「おおいた洪水ハザードアプリ」の配信を開始しました。スマートフォンのカメラで市内の場所を映すと、その場所の浸水想定情報を視覚的に認識できます。
本アプリの特徴としてAR技術が用いられており、スマートフォンのカメラで現在地を映すと、想定浸水深を3Dで合成表示します。またGPS(位置)情報との連携により、最寄りの避難所への距離や方角表示や、浸水の深さに応じた避難方法などの説明を読むことができます。
浸水範囲は、国や大分県が1000年に1度の規模にあたる「想定しうる最大規模の降雨」の最新情報をもとに定めたとのこと。大分川水系では48時間の降雨量が911ミリ、大野川水系は798ミリで、2008年に作製したハザードマップと比べて最大約1.7倍の量を想定しています。
本アプリは非常時以外の使用のみならず、平常時においても洪水によるリスクの確認や、防災訓練での利用などの学習ツールとしても利用可能。洪水災害に関する防災意識の向上としても活用できます。
アプリの入手方法は、アプリストア(iOS・Androidともに対応)からダウンロードのほか、大分市の公式HPに掲載しているQRコードからも取得できます。
ARGO編集部のひとこと
近年ゲリラ豪雨が頻発し、日本各地で甚大な被害をもたらしています。なかには二次災害による土砂崩れなどで命を奪われてしまうこともしばしばです。本アプリはARによって想定浸水深がわかるため、事前に対策を打ち立てることができそうです。本アプリの他にも静岡県の「静岡県防災」など、自治体が防災アプリをリリースすることも、珍しくなくなってきました。
INFO
ARアプリ「おおいた洪水ハザードアプリ 」
【ストアURL】App Store(iOS) / Google Play(Android)