AR災害体験コンテンツの展示により鬼怒川洪水の風化を防ぐための施策を国土交通省の下館河川事務所が実施
国土交通省・下館河川事務所では、2015年9月に起きた東日本豪雨をARで疑似体験できます。
茨城市内8地点の想定最大浸水状況を目の前で感じることができます。例えば市役所本庁舎では、雨が降り出して浸水1メートルで乗用車が沈み、浸水3.5mで庁舎1階が水没する様子が確認でき、状況が具体的に想像できるよう、AR技術が活用されています。
出典:建設通信新聞
また、堤防の決壊する様子をVRで見ることができるコーナーや、見る方向を360°自由に変えることができるコンテンツ、決壊した約1年後と現在の堤防の様子をドローンで撮影し比較した映像コンテンツもあります。
出典:建設通信新聞
ARやVRで切迫した状況を体感することにより、当時の災害を風化させず、意識向上に役立てる方針です。
ARGO編集部のひとこと
近年、気象変動による災害発生件数が多くなっています。ARによる具体的なバーチャル災害体験をすることで、 他人事ではなく自分のこととして、防災意識の向上や災害対策をたてるなどの行動にもつながります。 ARで災害を疑似体験できる事例としては、「浸水を疑似体験できる出前教室」なども挙げられます。