映像ARと音響定位を活用した「商店街丸ごとお化け屋敷パッケージ」の提供がスタート
「映像AR」と「音響定位」を活用した『商店街丸ごとお化け屋敷パッケージ』の提供をSSMRビジネス推進コンソーシアムがスタートしました。本企画は、商店街周遊型のお化け屋敷イベントを新型コロナウイルス感染症対策としての3密を回避しつつ開催できる新しいかたちの地域活性化コンテンツとなっています。
『商店街丸ごとお化け屋敷パッケージ』には、NECが独自開発したSSMR(Space Sound Mixed Reality)技術が活用されています。SSMRとは、空間に音を固定する音響定位によって顔の向きに合わせて一定の方向から音を再生、さらに利用者の位置情報や動きに合わせて音声コンテンツが再生されるタイミングをコントロールするという技術。そこに、スマートフォンと連動してお化けやエフェクトなどのAR映像を組み合わせることで、現実世界の商店街とバーチャル世界が融合した新しいお化け屋敷の世界を実現します。
お化け屋敷のストーリーを手掛けるのは、遊園地を舞台にしたホラー映画「としまえん」でメガホンをとった高橋浩監督ら。ホラー好きが納得する本格的なコンテンツとなっています。別途料金となりますが、ストーリーに地域の歴史や文化を取り入れることも可能。その地域ならではのオリジナリティのあるARお化け屋敷にカスタマイズすることもできます。
本企画の効果としては、地元以外からの集客のほか、お化け屋敷のストーリーに地域の魅力を取り入れることで街の魅力のアピールできること、街を周遊することで食事や食べ歩き、買い物による消費金額のアップにより、商店街全体の活性化が期待できます。
また、経済産業省が実施する「Go To 商店街事業」の概要に合致する内容となっており、申請に関する相談にも対応してくれるとのこと。実施費用は250万円(税別)から。内容により変動しますが、決定から開催までの目安期間は最短3週間となっています。
ARGO編集部のひとこと
新型コロナウイルス感染症の影響によって落ち込んだ経済活動により、地域活性化は大きな課題となっています。街おこしのイベントを実施するとしても、3密を避けなければなりません。そんな3密を避けながら集客できるコンテンツとしてARスタンプラリーや音声ARによる観光ガイド、AR動画などを地域活性化コンテンツとして実施する街や観光地が増えています。