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ARで観光地・イベントの魅力をアピール!地域活性化に活かせるAR6選

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「地域活性化」をテーマにしたAR活用法を掲載。ARを読み取る「COCOAR」アプリを使用し、広報誌観光パンフレットイベントでのスタンプラリーなどで実際に導入された事例6選をご紹介します。

地域活性化まとめカバー画像

もくじ

1イベントの様子をAR動画で紹介 愛媛県今治市が発行する広報「いまばり」

2.AR動画でまちの魅力を再発見!茨城県神栖市の広報誌「かみす」

3.高ボッチ高原の空撮動画が見られる!信州塩尻観光のARパンフレット

4.迫力のAR動画で観光誘致!広島県三次市・庄原市の観光情報誌

5.AR×キャラクターで集客率アップ!「KFBまつり2019」で導入されたARスタンプラリー

6.SNSでイベント拡散効果も!「RKCらんど2019」ARスタンプラリー


こんにちは!ARGO編集部のムラキです。

今回は、「地域活性化」をテーマにしたAR活用法を紹介していきたいと思います。

2020年の東京オリンピック開催が近づくにつれ、日本のインバウンド(外国人が訪れてくる旅行のこと)市場は大きな盛り上がりを見せています。

政府も『観光先進国』への新たな国づくりに向けて、「2020年には訪日外国人数4,000万人へ」という目標を掲げており、今後観光事業が主軸になっていくことが予想されます。

そのようなオリンピック開催によるインバウンド需要、政府の後押しを受けて、ARを使って観光地やイベント誘致を行う自治体・企業が増えてきています。

地域活性化事業において、ARがどのように使われているのか。実際の導入例をもとに見ていきましょう♪

1.イベントの様子をAR動画で紹介 愛媛県今治市が発行する広報「いまばり」

広報いまばり表紙(2019年10月号NO.305)

出典:今治市公式サイト

愛媛県今治市が発行する広報「いまばり」(2019年10月号発行)にARが活用されています。

表紙にARマーカーが設定されており、ARを読み込む専用アプリCOCOARをかざすと、「今治伯方島トライアスロン2019」イベント模様が動画で閲覧できます。

広報いまばりに収録されたAR動画

出典:今治市公式サイト

本イベントは2019年9月8日(日)に「重点道の駅 伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた」をメイン会場に開催され、県内外から526人が参加しました。

約2分間のAR動画には、午前8時から伯方ビーチをスタートし、1.5㎞のスイム、40㎞のバイク、10㎞のランに挑んでいる参加者たちの様子が収録。過酷なレースのなかでも楽しそうに取り組んでいる選手たちの姿を捉えていました。

2.AR動画でまちの魅力を再発見!茨城県神栖市の広報誌「かみす」

広報かみす(2019年10月号NO.305)

出典:茨城県神栖市公式サイト

茨城県神栖市が発行する広報誌「かみす 2019年10月号NO.305」の表紙にARが設定されています。COCOARアプリでスキャンすると、スペシャルムービーが流れます。

神栖市の発行物を集めた電子書籍特設サイト「Ibaraki-ebooks」にもアクセスできる

出典:茨城県神栖市公式サイト

また画面上部にあるオレンジのバナーをタップすると、神栖市の発行物を集めた特設サイト「Ibaraki-ebooks」につながり、「広報かみす」はもちろん、男女共同参画誌「ハートフルかみす」、生涯学習情報誌「まなびアイかみす」や観光パンフレットなどを閲覧できます。

このようにAR動画内ではリンクの設定もできるため、自社運営のサイトへの誘導も行えます。

3.高ボッチ高原の空撮動画が見られる!信州塩尻観光のARパンフレット

奈良井宿や塩尻の特産品(ワイン)を掲載しているARパンフレット

出典:塩尻市総合観光案内

塩尻市総合観光案内信州塩尻観光パンフレットCOCOARをかざすと、高ボッチ高原の空撮動画富士山の撮影ポイントAR動画で閲覧できます。

信州塩尻観光パンフレットのAR動画コンテンツ

出典:塩尻市総合観光案内

八ヶ岳中信高原国定公園内にある「高ボッチ高原」とは、市の東部に位置するなだらかな傾斜が広がる高原です。高山植物も咲いており、レンゲツツジやハクサンフウロなどの多種多様な植物を気軽に観察できます。空撮動画はパンフレットの表紙をスキャンすることで視聴可能です。

国内有数の富士山撮影地としても有名で、カメラマーク記号がついているAR写真をスキャンすると、写真撮影時のおすすめポイントがグーグルマップで確認できるとのこと。

本パンフレットは高原の紹介のほか、奈良井宿や塩尻の特産品ワインなど市全域の観光スポットを掲載しています。

動画はテキストや写真と比べて数千倍の情報量があると言われています。AR動画×印刷物によって、観光地や名産品をより深く理解してもらえるメリットがあります。

4.迫力のAR動画で観光誘致!広島県三次市・庄原市の観光情報誌

備北観光ネットワーク協議会発行の観光情報誌「備北のかがやき Vol.22秋冬号」表紙

出典:備北観光ネットワーク協議会

広島県庄原(しょうばら)市の備北観光ネットワーク協議会発行の三次(みよし)市・庄原市の観光情報誌「備北のかがやき Vol.22秋冬号」にて、ARが活用されています。

観光情報誌内にあるパンダマークがついた写真をスマホでスキャンすると、迫力あるAR動画が流れます。

「備北のかがやき Vol.22秋冬号」のAR動画

出典:備北観光ネットワーク協議会

AR動画では、神楽(かぐら)「穴笠神楽団/三次」が舞っている様子と日本百景・国定公園の帝釈峡(たいしゃくきょう)の風景が見られます。

広島県は全国有数の神楽どころとして有名です。県内には300近い神楽団が活動しており、AR動画では穴笠神楽団によって演目を披露している動画が収められています。

もうひとつの帝釈峡は、ドローンによる空撮動画として収録。臨場感あふれる映像とともに、帝釈峡の紅葉の様子や豊かな水源に恵まれた神龍湖の美しい湖が紹介されています。

5.AR×キャラクターで集客率アップ!「KFBまつり2019」で導入されたARスタンプラリー

「KFBまつり2019 テレビでつながる!」で行われたときまるARスタンプラリー

出典:「KFBまつり2019 テレビでつながる!」

2019年10月5日(土)・6日(日)にビッグパレットふくしまにて「KFBまつり2019 テレビでつながる!」が開催。企画のひとつとして、ARスタンプラリーが行われました。

本企画は、会場内にいるKFBマスコットキャラクター・ときまるを探そうという企画で、会場にある3ヵ所の指定マーカーをCOCOARでスキャンし、すべてのARスタンプを集めると先着順で景品が贈呈されました。

ARスタンプラリーを行うことで、台紙の印刷代やスタンプを押す人件費の削減が可能。従来のスタンプラリーよりもイベント運営がスムーズになるだけでなく、コスト削減も見込めます。

6.SNS投稿でイベント拡散効果も見込める!「RKCらんど2019」ARスタンプラリー

「RKCらんど2019」ARスタンプラリーで取得できるARフォトフレーム

出典:株式会社 高知放送

RKC高知放送RKC高知放送主催のイベント、「RKCらんど2019」が2019年9月28日(土)・29日(日)に高知市中央公園で開催。会場内ではARスタンプラリー企画が実施され、9種類のARフォトフレームを全部集めると、1日先着100名様限定にオリジナルグッズがプレゼントされました。

ARマーカーは高知放送の2代目イメージキャラクター、R・ケイシーのサインボード。R・ケイシーとは、高知放送開局60周年を記念して、先代の「パタロウ」からバトンを受け継ぐ形でデビュー。未来から来たロボットで、お酒好きがこうじて高知に定住。耳につけた受信機で、あらゆる情報をタイムリーにキャッチします。年齢は非公表とのこと。

ARフォトフレームで撮影した写真は、InstagramやTwitterなどのSNSにもアップできます。来場者によるSNSへの投稿により、イベント拡散効果も期待できます。

まとめ

このようにARは観光振興事業において幅広く活用されています。地域活性化と親和性があるため、今後も導入する地域は増えていくでしょう。ARという最新技術×旅行体験によって、新しい価値体験も提供できそうです。

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