AR/VR技術の活用で渋谷が「攻殻機動隊SAC_2045」の世界に。「UNLIMITED REALITY」
KDDIと渋谷区観光協会、渋谷未来デザインは、渋谷区が推進する創造文化都市事業「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」の一環として、AR/VR技術などを投じた未来型エンターテイメント体験「UNLIMITED REALITY(アンリミテッド リアリティ)」を発表しました。
本企画では、2020年4月23日から配信されるNetflixオリジナルアニメシリーズ「攻殻機動隊SAC_2045」に先駆け、渋谷と「攻殻機動隊 SAC_2045」が融合された世界をAR体験できるとのことです。
<AR体験企画>
(1)タチコマが現実世界に現れる
渋谷PARCO10階の「コミューン」やKDDI直営ショップ「au SHIBUYA MODI」にて、au 5Gを利用するMRグラス「NrealLight(エンリアルライト)」を装着すると、精巧な3Dの姿で現実世界を動き回る「タチコマ」を観賞できます。
出典:KDDI株式会社
(2)InstagramのARフィルターでキャラクターに変身
InstagramのARフィルター機能「Spark AR」を使い、「攻殻機動隊 SAC_2045」のキャラクターになりきることができます。Instagramアプリのカメラで人の顔を映すと「攻殻機動隊 SAC_2045」登場キャラクターの髪型や義眼、髭などが顔に反映されるというものです。写真撮影や動画撮影をして楽しむことができます。
出典:KDDI株式会社
(3)AR体験×SNSハッシュタグキャンペーン
渋谷の街中に貼られたポスターのQRコードからAR空間にアクセスし、作品のキャラクターを見つけて撮影。撮影した写真にハッシュタグをつけてSNSに投稿するとオリジナルグッズが当たるというキャンペーンが実施されます。
また、VR/ARヘッドセット「XR-1」を利用して「攻殻機動隊 SAC_2045」の世界に入り込み、キャラクターとともにミッションに挑戦する企画も発表されています。
ARGO編集部のひとこと
通信規格が「4G」から「5G」に進化することで、エンターテインメント市場ではよりスムーズにストリーミング配信サービスが利用できるとされています。例えば人が多く集まる場所で音楽、映像などさまざまなサービスを高品質で提供できるでしょう。4Gではダウンロードに分単位の時間がかかった高解像度の映画も、5Gなら秒単位でのダウンロードが可能となります。イギリスのオーバム社による調査では、5G始動以降の10年間で誕生するサービス、アプリなどがもたらす売上高は、総額7650億ドルにも及ぶとのこと。
低遅延かつ大量のデータを高速でやりとりできる通信規格「5G」を利用すれば、NTTドコモが「5G時代の新たなライブ体験」として打ち出す音楽ライブ配信サービス「新体感ライブ CONNECT」のように、スマートフォンさえあればどこにいても高画質の生ライブがマルチアングルで楽しめ、精細なARフィギュアのミュージシャンが目の前で演奏してくれるといった質の高いAR/VRコンテンツをスムーズに提供することができ、これからのエンターテインメントでの活用に期待できます。 また、5Gにより今後はAR/VRでの活用が難しかった製造業や建築業、リテール業界のサービスリリースも益々増加していくことでしょう。