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AR/VR活用事例が紹介されている文化庁発行「先端技術による文化財活用ハンドブック」

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2020年4月、文化庁地域文化創生本部は「文化財保護のための資金調達ハンドブック」と「先端技術による文化財活用ハンドブック」を文化庁の公式ホームページで公開しました。「先端技術による文化財活用ハンドブック」では、先端技術としてARやVRの活用方法が紹介されています。

「先端技術による文化財活用ハンドブック」のAR紹介ページ

出典:文化庁

文化庁によると、文化財が地域振興や観光振興を通じて地方創生や地域活性化に貢献するなど、文化財に求められる役目が近年増大しているとのこと。世間では先端技術の導入が少しずつ広がってきてはいるものの、新しく先端技術を導入する上で必要な制作や運用などの情報を得られる媒体はこれまでなかったそうです。

そこで、文化財を後世に伝えながら保存・活用がより一層進むことを期待し、地方公共団体や文化財所有者に向けて基礎知識が学べる文化財活用ハンドブックを制作・公開しました。

ハンドブックには、全国の文化財が今まで抱えてきた「導入前の課題」をはじめ、「導入した理由」「先端技術を活用した施策内容」「配慮事項」、どのような成果を得られたかの「導入効果」が詳しく紹介されています。

カラーイラストや写真を交えながら丁寧に解説されているため、デジタル技術に詳しくない人にもとても分かりやすい内容になっています。また、ハンドブック冒頭・各カテゴリ冒頭にある「理解度チェッククイズ」では、それぞれの技術についての知識を深められているか確認することもできます。 

ARGO編集部のひとこと

ハンドブックでは、ARGOでも紹介した「歴史の里 しだみ古墳群」のARアプリ「リアルRPGゲーム」にも触れられており、ARアプリ導入により「古墳に関心がない層が足を運ぶようになった」といった集客効果や、「通常展示の文化財にも関心を持ってもらえるようになった」というような満足度向上の成果も紹介されています。

今後ARが活用されていき、簡単に見ることができない遺物や遺産を3Dや映像で視聴できたり、バーチャルで建造物の中に入る体験ができたりするようになることで、ユーザーに興味を抱かせ知見を深めてもらい、観光地への誘致につながることが期待できます。 また、今の遺産や遺跡が災害で破損してしまった場合でもARやVR技術を活用することで修復をサポートすることが可能になるでしょう。

INFO

関連リンク

  1. 文化財関連ハンドブックの発行「文化財保護のための資金調達」・「先端技術による文化財活用」 | 文化庁

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