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スポーツ×AR!観戦も体験もテクノの時代に突入したAR 9選

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スポーツ分野の最前線では、AR技術を活用した新感覚のスポーツの誕生や、既存スポーツもARを活用することによって競技がより盛り上がるという取り組みが広まっています。今回は、スポーツ市場におけるARの活用例9つをご紹介します。

こんにちは!ARGOの佐渡です。

2019年はラグビーワールドカップ、2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定され、より注目を集めている「スポーツ」。現在では、そんなスポーツ市場に最先端の「AR」が使われることが増えてきました。

そこで今回は、ARがスポーツ市場でどのように活用されているかをご紹介します。

世界最大のARスポーツ「HADO」2018年度世界大会が開催

最新AR技術を駆使したテクノスポーツの「HADO」。株式会社meleap、CEOである福田氏の「かめはめ波を打ってみたい」という思いから生まれたこのスポーツは、体の各部にセンサーを装着し、拡張現実の舞台にエナジーボールをうったりバリアを出したりして戦います。開催された大会では年間報酬総額が120,000米ドルともなり、注目されています。

また、埼玉県では2017年12月に「HADO」の姉妹コンテンツ「HADO SHOOT!」の親子大会も開かれました。「HADO SHOOT!」は、向こうからやってきた敵を魔法のショットで倒すというもので、ビデオゲーム感覚で遊べます。敵を倒したスコアを競って勝負するゲームなので、家族で楽しく遊べそうです。身近なスポーツコンテンツとなってきている「HADO」。今後の展開が期待される新たなスポーツです。

meleap株式会社|HADO 公式サイト

SKIPシティ:「HADO SHOOT!」親子大会

ARGO ARニュース: 世界最大のARスポーツ「HADO」の世界大会が開幕!

気軽にARゲームを楽しめるカフェバー「VREX」

株式会社フタバ図書が展開するカフェバー「VREX(ヴィレックス)」では、さまざまなVR・ARゲームが楽しめます。ゲームといっても本格的に体を動かすものもあるため、運動目的での来店でも満足できそうです。

VR・ARゲームは10種類以上も用意されており、今後も協力企業の株式会社ハシラスによって、ひと月にひとつずつ新しくゲームが追加されていく予定となっています。バスケットボールや枕投げのように身体を動かすARスポーツも多く、またSNS映えするフードやドリンクもそろっています。

VR・ARカフェバー VREX(ヴィレックス)

AR技術でスポーツを盛り上げよう!「スポーツハッカソン」開催

「スポーツハッカソン」イベント会場にて、ゴーグルをのぞきながらこちらへ歩いてくる子どもたち

社会貢献団体であるフューチャーイノベーションフォーラム(FIF)が、2018年8月7日に東京・大崎で「スポーツハッカソン」を開催。「スポーツハッカソン」は、中学3年生から高校3年生を対象とした夏休みのアイデア審査会イベントです。「ARでスポーツイベントを盛り上げるには」という題材で、チームごとのアイデアで競い合います。

参加者は、研修としてARプログラミングの基礎を学習し、ARでスポーツをより楽しむための新しいサービスや観戦方法を考えて審査員の前で発表します。審査員には、プロフィギュアスケーターの安藤美姫氏、パラアイスホッケー日本代表の上原大祐氏が参加。トークセッションも予定されています。優勝チームには、家庭でVR動画を楽しめるヘッドセット 「Oculus Go」がプレゼントされ、最先端のプログラミングを存分に体験できるイベントとなりました。

FIF フューチャーイノベーションフォーラム:イベント情報
FIF フューチャーイノベーションフォーラム:活動報告

ラグビー中継で、新しいスポーツ観戦スタイルを実証実験

ラグビー選手「泉敬」氏を例に、ウェアラブルデバイスから得られる情報を図式化した写真 ラグビー会場を背景として、上方にワイプで選手情報や別視点カメラが確認できる

2017年12月24日、秩父宮ラグビー場でARを使った新しいスポーツ観戦の実証実験がおこなわれました。ARライブ映像視聴システム「Live Multi Viewing」を活用した実証実験には、株式会社WOWOW、株式会社TBSテレビ、北海道日興通信株式会社が共同開発として携わりました。また実験には、株式会社NTTドコモ、富士通株式会社も協力。

参加者は実際のラグビーの試合において、眼鏡型のウエアラブルデバイスを装着。デバイスから流れる生中継映像や選手プロフィール、解説情報等を同時に見ながら観戦することとなりました。今回の実験の成果をもとに、AR技術を使ったスポーツ観戦が可能になれば、多様なスポーツで観戦人口が増えるかも知れません。

ニュースリリース:株式会社WOWOW、株式会社TBSテレビ、 株式会社NTTドコモ

SkyBall株式会社が手がけるスポーツアクティビティで、手軽にサッカーを楽しもう

「Playbox」内でスクリーンに投影された点数表示に向かってサッカーボールを蹴る子ども

SkyBall株式会社が5月15日にリリースした「Playbox」では、「サッカーゴールでのPK対決」をはじめとしたあらゆるジャンルのスポーツを巨大なテントの中でゲーム感覚で体験できます。プロジェクションマッピングによってターゲットがスクリーン投影され、ターゲットの範囲にセンサーが設置されるため、体験者はスマートフォンや専用デバイスを使わなくて良いのが特徴です。

サッカーだけでなく、野球・バスケット ボール・テニス・バレーボールとカスタマイズ可能。商業施設でのアトラクション化も見据えられているため、スポーツがより身近なエンタメとして楽しめるようになる日も近そうです。

Playbox 紹介サイト

SkyBall株式会社 プレスリリース

試合観戦中の空き時間をARで暇つぶし

Virtex Apps社が、スポーツ観戦の空き時間にバーチャルの試合が楽しめるARアプリ「Virtex Arena」を開発しました。2018年2月開催のスーパーボウルに合わせ、アメリカンフットボール版を公開し、現在は野球盤の普及に力を入れています。

ユーザーは試合が止まっている間に、手持ちのデバイスで試合会場を再現し、デフォルメ化されたバーチャル選手となり敵選手の球を打ち返して遊ぶことができます。

Virtex Arena 特設サイト(英語版)

ARGO ARニュース: スポーツ観戦の退屈な中断時間を、アプリ「Virtex Arena」で楽しいゲームの時間に変える!

AR技術でサッカーの試合映像を忠実に再現、ワシントン大学

ワールドカップの開催に盛り上がった2018年夏。ワシントン大学助教授のコンスタンティノス・レマタス氏は、ARを使ってサッカーの試合映像をテーブル上に再現できる技術を発表しました。

視聴者は「HoloLens」を着用し、テーブルの上など固定された平面上でを見ると、視界の中に3Dで再現された選手たちを360度どこからでも捉えられるようになります。この技術が完成すれば、かつて見逃した試合でも競技場の観客気分で臨場感たっぷりに楽しめるようになるかも知れません。

Soccer On Your Tabletop(英語サイト)

ARでゴルフトーナメント「米国男子ツアー」を再現

アプリ「PGA TOUR AR」を起動した様子 画面中央にはホール全体図を再現したCG、画面左にはリスト化された選手情報

Possible Mobile社が、ゴルフトーナメント「PGAツアー(米国男子ツアー)」の状況がARでわかるアプリ「PGA TOUR AR」を開発しました。このアプリでは、机など平面上で3Dモデルのゴルフ場を再現。拡大縮小や、選手それぞれが放った弾道の追跡も可能と、あとからでも現地の様子をリアルに味わえるアプリとなっています。

現在はiOSのみでの配信となっていますが、今後はAndroid対応や追加機能でバージョンアップをおこなう予定となっています。

ストアURL:App Store(iOS)※iOS版のみ

PGA TOUR AR(英語サイト)

コカ・コーラ社の特設ブースでスイス代表選手とサッカーリフティング

コカ・コーラ社は、2018FIFAワールドカップの期間中にスイス・チューリッヒの駅に設置された特設ブース内のスクリーンを用いて、スイス代表のエース、ジェルダン・シャキリ選手と共演ができるキャンペーンをおこないました。

スクリーンの前に立つと、自分の横にシャキリ選手が登場しリフティングを始めます。すると突然、彼が自分にパスを回してくれるため、スクリーンの中でシャキリ選手との「共演」できます。ブースには多くの人だかりができ、市民からの注目が集まった屋外ARのプロモーションでした。

Grand Visual Kicks-Off an Augmented Reality Football Experience for Coca-Cola(英語サイト)

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