入学式にARフォトフレームを活用!岐阜聖徳学園大学の方にインタビューしてみた
提供:岐阜聖徳学園大学
こんにちは!ARGO編集部ちかです。
今回は入学式にARフォトフレームを活用した岐阜聖徳学園大学についてご紹介します。
岐阜聖徳学園大学・岐阜聖徳学園大学短期大学部AR企画概要
2021年4月3日(土)におこなわれた岐阜聖徳学園大学・岐阜聖徳学園大学短期大学部の入学式では、ARを活用したフォトフレーム企画が開催されました。
岐阜聖徳学園大学公式ホームページや配布チラシに記載されたQRコードやURLリンクからウェブARが立ち上がり、3種類のARフォトフレームが楽しめます。
ウェブARを活用しているため、アプリのダウンロードが必要なく、自身のスマートフォン一つで手軽な体験が可能となっています。
体験手順
- ①岐阜聖徳学園大学公式ホームページや配布チラシに記載されたQRコードもしくはURLリンクから指定のURLへアクセスする。
- ②カメラの許可を求められるため、許可する。
- ③ARフォトフレームが出現する。写真は撮影後、画面を長押し→「画像を保存」を選ぶことで保存ができる。
提供:岐阜聖徳学園大学
ご担当者様インタビュー
今回のAR企画や今後の展望について、岐阜聖徳学園大学の西川さん、河村さんにお話を伺いました!
ちか:AR企画の導入経緯についてお聞かせください。
西川さん:他大学でAR企画が取り入れられるなど、AR自体の認知度の高まりは以前から感じていました。今回のAR企画は、新型コロナウイルスの影響もあり、密集・密接を避ける解決策としての活用になります。
河村さん:そうですね。昨年度3月14日に開催した卒業式もコロナの影響で、リアルでの開催が危ぶまれていました。実際には会場を2キャンパスとし、卒業生を分散させる形で開催するほか、Youtubeでのオンライン生中継をおこないました。今年度の入学式でも感染リスクの観点から保護者の方のご参加をご遠慮いただきました。入学生の中でも出席を辞退する方が出てきていましたので、入学式に参加されない方でも式典の模様を体験してもらうため、卒業式に続いて、式典のオンライン配信実施を決定しました。入学生の皆さんにとって記念になるイベントですので、記念撮影もおこなえるよう、AR企画の実施を考えました。
ちか:そうだったのですね。フォトフレームのデザインはどのように決めたのですか?
河村さん:入学式での活用とのことで、桜の花を用いるなど季節感を大事にして春めいた雰囲気にしました。また、入学式の会場やその他の場所でも違和感なく撮影ができるように、明るい雰囲気で撮影できるようなフォトフレームを目指しました。入学式への出席を辞退された学生さんもいますので、入学式当日だけでなく、場所を選ばずに撮影ができるデザイン、ということにも注意しています。
ちか:なるほど!フォトフレームデザインの中の一つには鳥が描かれているものがあるかと思いますが、こちらにも意味があるのでしょうか。
河村さん:描かれた鳥は岐阜県の県鳥である「ライチョウ」になります。また、ライチョウが入っている黄色の「和」は本学の建学の精神である「仏教精神」を象徴し、聖徳太子の「和を以って貴しとなす」の和から着想を得ており、AR企画の中でも「#和をもって」をハッシュタグの一つとして紹介しています。ライチョウは卵から成鳥までの姿が描かれており、「本学で大きく成長していく」「一緒に成長していく」といったメッセージも込めました。このライチョウのデザインは、AR企画だけでなく、大学オリジナルのグッズなどにも使用されています。
提供:岐阜聖徳学園大学
ちか:ありがとうございます。桜の花びらが舞う様子も、素敵な写真が撮れそうですね!!実際の企画参加者の方の様子や評判に関してはいかがでしたか?
河村さん:入学式当日は出席対象者が約850名のところ、500件ほどのARの閲覧履歴がありました。また、そのうち200件ほどが撮影もしていただいている状態です。学生の反応としては好感触で、「すごい!」「こんなのがあるんだ!」といった声も聞けました。反響は入学生だけにとどまらず、4年生の学生からは「自分たちの卒業式でも同様の企画をやってほしい」という声が上がっています。
入学式ではじめて会う人同士という環境もあるので、ARフォトフレームは入学後、仲良くなってからのほうが使いやすいのかなとも感じました。そのため、ARフォトフレームは式当日だけでなく、式以降も公開しています。仲良くなるきっかけのツールとしても活用できるかもしれませんね。
西川さん:そうですね。学生たちは自らのスマートフォンを使った企画ということで気軽に楽しめたようです。密を避ける目的で活用しましたが、例年よりは少ないものの依然として本物の看板の人気も残っており、完全に成り代わることはないのかなとも感じました。今後の施策では、リアルとバーチャルそれぞれの良さを生かした企画にできるとよいのではと思います。
ちか:ありがとうございます。出席の方の数の半数以上が体験、20%の方が撮影をされたということですね!河村さんがおっしゃっていた入学式ではじめて会う方も多いという状況の中では、とても高い結果となったのではないでしょうか。今後の展望についても教えてください。
西川さん:今後も学内や広報などで活用していく予定です。ARは普及してきてはいますが、今後日常的な使用がさらに一般的になれば、さらに多くの方に簡単に楽しんでいただけるのではないかと思っています。
学生の思い出作りという観点でも、既存の卒業アルバムだけではなく、今後はこうしたAR企画などで、学生たちが自身でキャンパスライフを編集していくようになるのかなと感じました。わたしたちは思い出作りのお手伝いが出来ればと思います。
河村さん:受験生はもちろんのこと、在学生や卒業生など、様々な方面に向けて、動画なども配信していきたいですね新型コロナウイルス感染症の影響で、今後の見通しが不安定ですので、ARを活用した動画配信をおこなうことで「より生きたキャンパス」をお伝えできるのではないかと思います。また、先ほどお話に出た卒業式での活用も考えています。大学祭などでもフォトフレームに限らず使用していきたいです。
提供:岐阜聖徳学園大学
インタビューありがとうございました!