【北海道・東北編】日本全国のAR活用事例をまとめてみた①
もくじ
【期間限定】
北海道全域が舞台になった『ゴールデンカムイ』ARスタンプラリー2
ARで人気インフルエンサー・佐藤ノアと旅行気分♪「noah's REWARD TOUR~ノアのごほうび旅~」
ARぬりえで北海道新幹線をアピール!TRAIN×AR 北海道新幹線キャンペーン
「ぐるっと大仙デジタル・スタンプラリー」で地域の魅力を再発見!
全12コース33のポイントで福島をまるっと周遊『大冒険!ウルトラマンARスタンプラリーinふくしま2019』
ANA HDとBリーグ、札幌観光できるARリアル謎解きゲーム開催
【常設】
ARアプリで江戸時代の小峰城を体験!小峰城のAR/VR観光施策
こんにちは!ARGO編集部のムラキです。
今回は一風変わったシリーズ記事をお届けします。それは地域別AR活用事例まとめです✨
編集部には日々日本各地からさまざまなARニュースが舞い込みますが、実際に掲載できるのはごくわずか。そこで日本全国を7つのブロックにわけ、各地域ごとに最新の活用事例をまとめてみました。本シリーズ記事を読むことで、2020年現在の国内ARの動向がわかると思います。
シリーズ最初となる地域は…【北海道・東北】エリアです。
北海道といえば、いまはカニが美味しい季節ですよね🦀✨カニ鍋とかたまりません。…想像しただけでよだれが出てきました。。。
お腹が空いてくる前に、さっそく行ってみましょう~!!
【期間限定】
北海道全域が舞台になった『ゴールデンカムイ』ARスタンプラリー2
2019年4月27日(土)~2020年3月31日(火)までの間、北海道と北海道観光振興機構はTVアニメ『ゴールデンカムイ』とコラボし、『北海道はゴールデンカムイを応援しています。』スタンプラリー2を開催しています。2018年8月に行われた第1弾が好評を博し、第2弾が実施されました。
本企画はスマートフォンを使って北海道市内の観光施設をめぐり、ARスタンプを集めていくというイベントです。各施設に設置されたポスターのQRコードを読み込むと、『ゴールデンカムイ』のARキャラクターが現れ、一緒に写真が撮れます。チェックインポイントで取得できるARキャラクターは、1ヶ所で2アイテム、合計22アイテムです。各エリアを3・6・9ヶ所達成、11ヶ所のコンプリートごとに、限定描き下ろし壁紙がもらえるとのこと。
日露戦争直後の北海道を舞台に、埋蔵金をめぐるサバイバルバトル漫画が原作の本作。チェックインポイントを作中に登場する関連施設に絡めることで、ファンの聖地巡礼を促し、消費拡大や観光地の活性化を図っています。
ARで人気インフルエンサー・佐藤ノアと旅行気分♪「noah's REWARD TOUR~ノアのごほうび旅~」
株式会社ジャルパックは、SNSフォロワー170万人を超えるインフルエンサー・佐藤ノアさんと共同開発した「ノアのごぼうび旅」を販売しています。宿泊期間は2020年1月7日(火)~2020年3月31日(火)まで。本企画にてARアプリ「COCOAR」を使ったAR体験を楽しめます。
ツアー参加特典としてARガイドブックが配布され、札幌市内8カ所にあるポイントをめぐると、ノアさんとAR撮影が行えます。そのほかにもツアー限定グッズのプレゼントや、ファンミーティング(2020年2月2日)の優先当選など豪華な特典がもらえるとのこと。
ARガイドブックをつけることで、ただ観光地を楽しむだけでなく、ARによって憧れの人気インフルエンサーとの擬似旅行を味わえるため、ファンの満足度向上を見込めます。
ARぬりえで北海道新幹線をアピール!TRAIN×AR 北海道新幹線キャンペーン
JR北海道とJR東日本は、東京~新函館間の東北・北海道新幹線の所要時間が最短3時間58分に短縮されたことを記念し、「出会い、近づく。北海道新幹線」共同キャンペーンを実施中です。企画のひとつにARを生かした「TRAIN×AR 北海道新幹線ARぬり絵コンテスト」が行われています。
コンテストへの応募手順として、まず最初に同社の公式HPから専用用紙を印刷してぬりえを完成させます。その後、スマートフォンやタブレットなどにARアプリ「daub ぬってポン!」(Android/iOS)をインストールし、アプリをかざすと3Dぬりえが出現。スクリーンショットで撮影した3Dぬりえを応募フォームへアップロードするとエントリー完了です。
応募期間は2019年4月1日(月)~2020年3月31日(火)。最優秀賞には「Nゲージ鉄道模型付 オリジナル 青函トンネルミニチュア」(こども部門・大人部門各1名)が贈られます。
自分の描いた新幹線が3Dとなって動き出すARぬりえは、子どもから大人まで楽しむことができます。またコンテストを通して、幅広い年齢層に東北・北海道新幹線をPRできるというメリットがあります。
「ぐるっと大仙デジタル・スタンプラリー」で地域の魅力を再発見!
2019年9月1日(日)~2020年2月29日(土)までの間、秋田県大仙市にてARアプリを活用した「ぐるっと大仙デジタルスタンプラリー2019」が開催されています。
大仙市内の対象施設をめぐり、チェックポイントに設置された画像をARアプリ「COCOAR」で読み込むと、ARスタンプをひとつ獲得できます。さらにオリジナルARフォトフレームが現れ、写真撮影が可能です。
チェックポイントは全20ヶ所あり、ARスタンプを3個以上集めると抽選に参加可能。全国花火競技大会ペアチケットなどの豪華商品が抽選で50名様に当たります。スタンプラリーのコースは3種類あり、スタンプ獲得数に応じて景品の内容が変わるとのこと。2020年1月現在、公式HPでは各チェックポイントの施設情報や見どころなどARスタンプラリーに役立つ情報を公開しています。
ARスタンプラリーは、スマホでスタンプ用紙を携帯できるため、参加者が気軽に取り組めるのが特徴です。従来のスタンプラリーと異なり、台紙の印刷代やスタンプを押す人件費がかからず、大幅なコストダウンが見込めます。そのため近年では市内全域を舞台にしたARスタンプラリーが数多く開かれ、地域活性化の定番企画として認知されつつあります。
ANA HDとBリーグ、札幌観光できるARリアル謎解きゲーム開催
2020年1月11日(土)~3月1日(日)まで、参加無料の「消えたLEGENDを探せ!ARリアル謎解きゲーム」が開催中です。 本企画はANAホールディングスと、プロバスケットボールリーグチーム・B.LEAGUEがコラボしたもので、札幌市内を周遊できる内容となっています。
参加者は折茂武彦選手を探す「主人公」という設定で、折茂選手の愛犬ピコくんと一緒に謎解きをしながら折茂選手を探します。折茂選手ゆかりの地も含まれるARスポットでARマーカーを「COCOAR」で読み込むと、謎解きの手がかりが出現したりオリジナルフォトフレームを楽しむことができます。参加に必要となる謎解きキットは、パソコンからダウンロードできる他、テレビ塔や空港にも設置されています。
謎解きをクリアしてウェブサイトから応募すると、抽選でANAオリジナルグッズや選手のサイン入りレプリカユニフォーム、北海道特産品詰め合わせが当たります。
札幌市のPRだけでなく、市内の周遊効果やBリーグの盛り上げにもつながっています。
全12コース33のポイントで福島をまるっと周遊『大冒険!ウルトラマンARスタンプラリーinふくしま2019』
2019年7月11日(木)~2019年11月24日(日)までの間、『大冒険!ウルトラマンARスタンプラリーinふくしま2019』が福島県内全域で行われていました。
スマートフォンのGPS機能とAR機能が搭載されたアプリを使用すると、福島県内全域に設定された全12コースにある33のARポイントで画面に出現するウルトラヒーローや怪獣・星人たちと撮影ができます。 撮影をするとデジタルスタンプが押されるスタンプラリーとなっています。 ヒーロや怪獣・星人たちとの記念写真を楽しみながら、福島県内の観光地をめぐることができます。
人気キャラクターとのコラボは作品ファンの来場による集客も見込め、またスタンプラリーでは周遊促進が見込めます。
ARGO:ウルトラヒーローと一緒に写真を撮ろう!福島県で「大冒険!ウルトラマンARスタンプラリーinふくしま2019」がスタート
【常設展】
ARアプリで江戸時代の小峰城を体験!白河市のAR/VR観光施策
出典:白河市
福島県白河市にある小峰城では、観光施策として江戸時代の小峰城を楽しめるARアプリ「小峰城ARタイムスリップ」(Android/iOS)を公開しています。
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末にARアプリをインストールし、城山公園内の3ヶ所(「二之丸」「清水門」「本丸御殿」跡)にあるARマーカーをスキャンすると、画面上に江戸時代の小峰城が出現。画面越しに「奥州の押さえ」として築城された小峰城の勇姿を眺められます。アプリ内のガイドを務めるのは、公認キャラクターのしらかわん。
小峰城はVR技術も積極的に取り入れており、小峰城歴史館では城内めぐりができるVRシアターや、往時の小峰城を鑑賞できるVR望遠鏡を設置したりと、臨場感あふれる観光体験を提供しています。
AR/VRで学ぶセキスイハイムの家づくり 「セキスイハイム ミュージアム仙台」
積水化学工業株式会社グループのセキスイハイム東北株式会社は、仙台市青葉区にARやVRを用いた体感型ショールーム『セキスイハイムミュージアム仙台』を展開しています。
同ショールームでは、家づくりの知識や同社の特長を3つのエリアにわけて紹介。VRで建物構造や工場の建築工程がわかる「ハイムユニットVR」をはじめ、環境・災害リスクに備えた同社の家づくりをARで見える化したりと、最新技術を用いてセキスイハイムでの暮らしを体験できます。
ショールームでAR/VRを使用することにより、来場者に同社の取り組みをより楽しく、わかりやすく提供することが可能です。来場者の納得を得ながら、家づくりに関する検討を深められるため、顧客の満足度向上にもつながります。
被災地の過去・現在・未来を伝える「石巻津波伝承AR」アプリ
宮城県石巻市では、東日本大震災の被害状況を記録し後世へ伝えるARアプリ「石巻津波伝承ARアプリ」(iOS)を配信しています。
2014年3月11日(火)にリリースされた本アプリは、街の過去・未来・現在がわかる「石巻まちあるき」、ARで東日本大震災当時の実績浸水深を表示する「津波浸水実績AR」、石巻からのメッセージが閲覧できる「津波避難看板AR」、石巻へのメッセージを収録した「萬画館AR」の4つの機能が搭載されています。
ARによって震災当時の状況を追体験できるほか、目の前の光景とアプリの表示画面を重ね合わせることで、その場所に起きた変化を体感できたりと、津波の被害を複合的に体験できる仕組みです。
あわせて2013年3月からは、本アプリを活用した震災伝承プログラム「防災まちあるき」をおこなっています。スタッフと一緒に石巻の街を歩きながら、アプリで当時と現在の街を姿を見比べたり、被災体験談の視聴により、防災・減災について深く考えるきっかけを提供しています。
ARGO:ARで震災直後の写真や津波の被害状況がわかる「石巻津波伝承ARアプリ」
終わりに
地域別【北海道・東北編】はいかがでしょうか。個人的には過去の災害をもとに、防災や耐震を意識したARアプリやショールームがあるのは、AR/VRの活用として有益かつ素晴らしい事例だと感じました。人気漫画とコラボしたARスタンプラリーも地域おこしの好例といえるでしょう(*^^*)
また同エリアでは訪日外国人を対象にした実証実験や『ポケモン』キャラクターの『ラッキー』とコラボイベント、幕末の英雄たちとゆかりの地をめぐるクイズラリー、ARを使って妖怪探しを行うアプリ「えさし藤原の郷(さと)」など、AR技術を使った企画を他にも数多く行っています。