AR(拡張現実)のトレンド・事例がココにアル「アルゴ」

ARで雪だるまや獅子舞が出現!?池袋西口公園で開催中の「こどもAR展覧会」へ行ってみた

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

2019年12月18日(水)~2020年1月31日(金)までの間、株式会社エクストリームによる子ども向けのワークショップ「池袋デジタル寺子屋」で制作したAR作品が、「池袋西口公園extremeイルミネーション2019」内のARコンテンツとして、一般展示されています。本記事では本企画に携わった同社の担当者インタビューをお届けします。

新年明けましておめでとうございます!ARGO編集部のムラキです。 ついに2020年になりましたね~🎍!

今年は東京オリンピックや5Gの本格運用などビッグイベントが目白押しですね💡

最新テクノロジーの進歩とあわせて、AR/VRがどのような進化を遂げていくのか私自身とてもワクワクしています。今年もARGOを通して、さまざまなARニュースをたくさんお届けしていきますので、本年もどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

それではさっそく💡新年最初の「いってみた」をご紹介します✨今回取材をさせていただいたのは「池袋西口公園extremeイルミネーション2019」で体験できる「こどもAR展覧会」です!

「池袋西口公園extremeイルミネーション2019」に行ってみた

ライトアップされている「池袋西口公園extremeイルミネーション2019」

出典:池袋西口公園 エクストリームイルミネーション 公式サイト

2019年11月16日(土)にリニューアルした池袋西口公園。本イベントはオープン後初となる冬を盛り上げるために実施されました。公園内には新たに設置された「GLOBAL RING(グローバルリング)」と幻想的な景色を楽しめる「イルミネーションゾーン」と、東京芸術劇場前の欅(けやき)の木をクリスマスツリーに見立てた「シンボルツリーゾーン」が展開されています。「シンボルツリーゾーン」では、昨年2019年12月のARニュースでご紹介したワークショップ「池袋デジタル寺子屋2019」で制作したAR作品をスマホで体感できるとのこと。

Q.「池袋デジタル寺子屋」とは?

A.株式会社エクストリームによる、子ども向けのワークショップ。2019年12月14日(土)にプロジェクト第2弾が実施され、同社デジタルクリエイターによる指導のもと、子どもたちはパソコンを使ってデジタルキャラクターを制作しました。完成した作品は「池袋西口公園extremeイルミネーション2019」のARコンテンツとして一般展示されています。

ARニュース執筆時から気になっていた本イベント。果たしてどんな作品が見られるのでしょうか✨楽しみにしつつ、池袋西口公園へ向かいます(((((((((((っ・ω・)っ

※本イベントレポートは2019年12月26日(木)取材時のものです。また本記事には「池袋西口公園extremeイルミネーション2019」に関するネタバレがございます。

池袋西口公園外観

池袋西口公園に到着!とても綺麗な公園ですね~(^^♪

池袋西口公園の公式HPを参照したところ、頭上に広がる巨大な「GLOBAL RING」をはじめ、野外劇場や大型ビジョン、噴水や木造のインフォメーション・カフェなどが備えられています。公園の愛称は「グローバルリング」で、豊島区が目指す「国際アート・カルチャー都市」の重要拠点として位置づけられているとのこと。

リニューアル前の公園を見慣れていたので、こんなに美しく生まれ変わったのか~!と感慨深い気持ちになりました。新しくなった公園を散策しつつ、AR作品の展示場所を探していると……。

あっ!ありました!!

池袋西口公園で「こどもAR展覧会」の看板を発見

東京芸術劇場のすぐ近くです。

池袋西口公園に設置されている「こどもAR博覧会」の看板

とてもカラフルな看板ですね~!写真のタイトル(「第2の蜷川実花」や「まさかバンクシー!?」など)がパワーワード揃いで思わず笑ってしまいました(o´罒`o)

それではさっそく「COCOAR」アプリを起動し、AR体験してみましょう♪

ARマーカーである公園写真にスマホをかざしてみます。

ワークショップ「こどもAR展覧会」作品のAR雪だるま

かわいい雪だるまの絵柄が出てきました~♡画面上に現れるAR作品は、子どもたちがパソコンソフトで1枚1枚塗っています。一生懸命取り組んでいる子どもたちのことを思うと、心がほっこりしますね(*^^*)

池袋西口公園を背景にAR撮影

記念に公園内でAR撮影してみました!雪だるまに加え、新年にぴったりな獅子舞も登場です。公園の景色と合わせると雰囲気が変わりますね♪出現するキャラクターは全部で10種類とのこと。どんなイラストが出てくるのか、ぜひARで直接見てみてください✨

また子どもたちの作品に加え、2019年12月18日(水)~2019年12月25日(水)までの期間限定で、『グッド!モーニング』(テレビ朝日)おなじみの気象予報士・依田 司さんが「ARツカサンタ」に変身。一緒に写真が撮れるARコンテンツも展示されていました。

しかしながら私たちが取材したのは、翌日の26日(木)でした…。1日違いで残念です(;_;)来年も開催されるのであればリベンジしたいです🔥

続いては「池袋デジタル寺子屋」を企画した、株式会社エクストリームの瀬良さんと秋山さんにインタビュー。「池袋西口公園extremeイルミネーション2019」の特別協賛企業である同社に、本企画を実施した意図や狙いについておうかがいしました。

インタビュー

――本日はお時間ありがとうございます!まず、「池袋デジタル寺子屋」第2弾プロジェクトで、ARを取り扱おうと思ったきっかけを教えてください。

瀬良さん(以下/瀬良):「池袋デジタル寺子屋」は『子ども達にデジタルクリエイティブの楽しさを伝える』ことを目的としており、第1弾では子ども達に3Dホログラムを制作して頂きました。今回の第2弾に関しては、「池袋西口公園extremeイルミネーション」への特別協賛が決まっていたこともあり、子ども達がイルミネーションと一緒に楽しめることはないかと考え、写真撮影と親和性が高いAR技術を取り入れることになりました。

――数あるARアプリのなかで、ずばり「COCOAR」を選んだ理由は?

秋山さん(以下/秋山):ARコンテンツが表示されるまでのスピードが早い点ですね。試しに使用した際、瞬時に出てきたのは驚きました。スマホを使える年齢なら誰でもできるなと感じました。あとは「池袋デジタル寺子屋」の当日に子ども達に制作したARコンテンツを直接体感してもらいたかったので、投稿から反映までスピーディーだったこともよかったです。ARコンテンツを子ども達にすぐに見せたかったので助かりました

――第2弾ではARデジタルキャラクターを制作したとうかがいましたが、具体的にどのような流れで進めていったのでしょうか?

秋山:まず、講師を担当したエクストリームの社員から「ARってなに?」という形でAR技術について説明しました。そのあとは実際にARコンテンツの制作・体験をしてもらいました。パソコンを使って塗ったイラストが、ARアプリを介してスマホの画面上に表示されることで、完成までの工程が想像しやすいかなと。用意したイラストに、子ども達にペイントソフトを使って塗ってもらいましたが、すごく盛り上がりましたね。何枚も何枚も塗ってくれました。

瀬良:「もっとやりたい!」って言ってましたよね(笑)。

秋山:はい。第1弾に続き、第2弾も好評でしたし、今後も「デジタル寺子屋」は継続的に行っていきたいなと考えています。

――大盛況だったとのことで嬉しいです!「池袋西口公園extremeイルミネーション2019」と同時期に開催したことで、ARコンテンツを多くの人にご覧いただく機会になりましたね。

秋山:そうですね。今回は「池袋西口公園extremeイルミネーション2019」の開催時期にあわせ「池袋デジタル寺子屋」を実施し、子ども達のAR作品を「こどもAR展示会」として展示しました。企画を連動させることで、「池袋デジタル寺子屋」に参加していない子どもたちにもデジタルクリエイティブのワクワクと「楽しさ」を体感して欲しいというのが狙いです。

――なるほどそうだったんですね!さきほど「こどもAR展覧会」を拝見しましたが、看板に書かれている文言(「まさかバンクシー!?」「第2の蜷川実花」など)は、参加したお子さんが考えられたんですか?

池袋西口公園に設置されている「こどもAR博覧会」の看板

秋山:いえ、これは私たちのほうで作りました。完全に大人の仕業ですね(笑)。屋外の展示で多くの方が通る場所でもあるので、大人の方にも興味を持ってもらえるようなワードを入れてみました。

――たしかに大人に刺さるワードばかりですよね。思わず私も全部気になってしまって、たくさんかざしました(笑)。

秋山:また、看板には「池袋デジタル寺子屋」での作品に加え、弊社がIPを保有するうみにん』『超兄貴』『ラングリッサーモバイル』(iOSAndroid)のARコンテンツも展示しています。3つとも、動きのあるARコンテンツとなっていますので、「あ、こっちはキャラクターが動くんだ!」という部分も含めてぜひ見てもらえたら嬉しいですね。実はまだどこにも言ってません(笑)。

――そんなレアな情報をありがとうございます!!ぜひ掲載させていただきます✨実際に企画を実施してみて、反響はいかがでしたか?

瀬良:反響はありました。1月31日(火)まで期間延長できたのも、「もっと続けてほしい」という地元池袋の方々からの好評の声をはじめ、SNSでイルミネーションと子ども達のARコンテンツの写真を投稿してくれた皆さまのおかげです。また、エクストリームの社員が帰る際にイルミネーションが見えたり、前を通れば、楽しんでいる方々の様子がわかったりするので、自分たちの仕事が形となって見えるというのも良いと感じています。

秋山:TVなどのメディアにもいくつか取り上げていただきました。12月25日(水)まで情報番組『グッドモーニング』とコラボして、「ツカサンタと写真を撮ろう!」という企画を行い、その際にはTVの生中継もありました。

――すごい反響ですね!

秋山:皆さんに楽しんで頂けて私たちも嬉しい気持ちです。

――話が変わるのですが、御社は2018年4月に「NPO法人 ゼファー池袋まちづくり」と連携し、池袋の発展に貢献することを目的にした「包括連携協定」も結んでいます。『池袋西口公園extremeイルミネーション』もそのプロジェクトの一環だと思いますが、そもそもなぜこのような協定を結んだのでしょうか?

瀬良:エクストリームは創業時から、池袋に本社を構えています。弊社代表・佐藤には池袋と一緒に育ってきた企業として、池袋に何か恩返しがしたいという思いがあり、そこで2018年4月に「包括連携協定」を締結しました。

今まで培ってきたデジタルクリエイティブ技術を駆使し、地元池袋に貢献したいと考えています。今回の「池袋デジタル寺子屋」を通して、子ども達にデジタルクリエイティブを体感してもらい、それがきっかけで次世代のクリエイターを目指してくれる子がいたら良いなと。今後も皆さんに楽しんでもらえる企画をお届けしたいですね!

インタビューありがとうございました!

「池袋西口公園extremeイルミネーション2019」は、本来ならば2020年1月13日(月)までの開催でしたが、好評のため1月31日(金)まで延長したとのこと💡アクアブルーとホワイトを基調としたLEDストリングライトによる幻想的な空間が見られるとのことなので、「こどもAR展覧会」とあわせてロマンチックなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

INFO

ARアプリ「COCOAR」

関連リンク

  1. 株式会社エクストリーム
  2. 『池袋西口公園extremeイルミネーション2019』

関連記事

AR企画が開催されている前橋文学館

前橋文学館のAR企画で「呪怨」「犬鳴村」の清水監督の世界観を体験してみた!

AR技術とクリスマス・イルミネーション・イベント

【AR×クリスマス・イルミネーション・イベント】ウインターシーズンを盛り上げるAR施策10選

ARデジタルキャラクター出現イメージ・池袋デジタル寺子屋2019

ARを活用し、デジタルキャラクターがつくれる「池袋デジタル寺子屋2019」開催!「池袋西口公園extremeイルミネーション」で作品公開


COCOARバナー画像
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

おすすめ

ABOUT ARGO

ARGO(アルゴ)とは、クラウドサーカスが運営するAR情報配信メディアです。AR(拡張現実)と、行こうを意味するGOをかけあわせてARGOと名付けました。ARに関するトレンドや事例、海外情報、実際のAR体験レポートなどのコンテンツをお届けします。

SOLUTION