ARやVRなどメディアアートを通して誰もが持つ「おさなごころ」を体験しよう!東京都現代美術館「おさなごころを、きみに」展開催
ARやVRなどメディアテクノロジーを活用した映像・作品を通して「おさなごころ」を思い起こす展覧会「おさなごころを、きみに」が東京都現代美術館にて2020年7月18日(土)〜9月27日(日)まで開催されます。本展は、AR、VR、AIなど最新技術の活用により拡張される美術表現を紹介する「こどものための現代美術展」です。
出典:東京都現代美術館
同時に、かつて子どもだった大人が忘れてしまった、クリエイティブで豊かな「おさなごころ」を体験的に問い直そうとする展覧会でもあります。子どもから大人まで幅広い年齢層が共に楽しめる展覧会です。
様々な作品のメディア技術を通して、「いま・ここ」にある身体が空想の空間へつながる体験を楽しむことができます。例えば、藤木淳の「P055E5510N」という作品では、自分と姿形が異なるものを自分で操作することで姿形が違っても自分自身であるような感覚を得ることができます。また、GRINDER-MAN(グラインダーマン・パフォーマンスグループ)による「HERO HEROINE」という作品では、アニメや特撮の手法による体験型メディア・アートを通して自分自身がヒーローになれる体験ができます。
出典:東京都現代美術館
本展示は8Kによる作品の上映や、時が止まったかのような美しい作品群の導入展示から始まり、その後様々なテーマの展示が続きます。「触覚」というテーマでは従来視覚の比重が大きかった美術表現に対して、触れることの重要性や面白さを思い起こさせる内容になっています。「身体、音と言葉」がテーマの展示では体を動かして参加する作品や、文字や書籍による表現を体験することができます。他にも「忘却」「銀河」など様々な展示があり、どのテーマも緩やかに重なり合っています。
全体を通して、五感が刺激され創造性がより一層広がる展示となっています。
参加予定作家
東京都現代美術館収蔵品(名和晃平、吉岡徳仁)、8K作品上映「MADD.作品集」、GRINDER-MAN、安藤英由樹、藤木淳、のらもじ発見プロジェクト、錯視ブロックプロジェクト、ジュスティーヌ・エマール、phono/graph、IDEAL COPY、CTG、幸村真佐男、森脇裕之、小阪淳、AR三兄弟、Rhizomatiks Research / ELEVENPLAY / MIKIKO / 真鍋 大度 / 石橋 素 / Kyle McDonald ほか
ARGO編集部のひとこと
現代美術の領域でも一般化しているARなどの先端技術を活用した展覧会は他に、森美術館での「未来と芸術展」やロンドン美術館があります。AR技術が美術館というフィールドでどのように発展し、どのような新しい方法で人々の創造性を刺激していくのか楽しみです。
INFO
イベント詳細
会場:東京都現代美術館 企画展示室3F
会期:2020年7月18日(土)〜9月27日(日)
開館時間:10時〜18時 ※展示室入室は閉館の30分前まで
観覧料:一般/1300円、大学生・65歳以上/1000円、中高生/800円、小学生以下無料
休館日:月曜日、8月11日、9月23日 ※8月10日、9月21日は閉館