石見銀山の大久保間歩をARでバーチャル体感できる観光客向けアプリ開発!操業当時の様子をリアルに体験できる
世界遺産石見銀山の「大久保間歩」をARでバーチャル体感できる観光客向けアプリが開発されました。本アプリは、専用のタブレットを通して石見銀山の大久保間歩の操業当時の様子をARと3DCGで体験することができるというもので、ユーザーは当時の大久保間歩の中の作業員の様子などを目の前で見ることが可能です。
ARで石見銀山の大久保間歩をバーチャル体験
島根県大田市にある世界遺産石見銀山の大久保間歩坑内にて体験できる本アプリは、専用タブレット端末を設置されたARマーカーにかざし、その画面を通して周囲を見渡すことで、操業当時の大久保間歩の再現CGが表示されます。江戸時代から明治時代にかけて開発された坑道である大久保間歩では観光客向けのツアーが行われていましたが、坑道内に傷をつけてしまうことから当時の様子の人形や資料を置くことが難しいという課題がありました。
AR技術を活用することでその課題を解消し、ユーザーにリアルな当時の作業員たちの様子を見てもらうことができるようになりました。本アプリは「石見銀山世界遺産センター」展示室内、もしくは石見銀山世界遺産センター主催の「大久保間歩一般公開限定ツアー」にて体験することが可能です。
2020年の清水谷製錬所跡ARに続く事業
本アプリは、文化財多言語解説整備事業(文化庁補助事業)によって島根県大田市が制作し、各種計測システムの開発・販売などを行う株式会社計測リサーチコンサルタントと、テクノロジーカンパニーである株式会社ビーライズの共同開発によって実現したものです。2020年に制作した清水谷製錬所跡ARに続く事業として制作されました。
日本語以外にも、英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)など全5言語に対応している本アプリを通して、より多くの人に石見銀山の大久保間歩を体験してもらえそうです。
ARGO編集部のひとこと
AR技術はリアルさや臨場感を演出することができるという特長があり、展示物などに活用することでより深く対象を知ってもらう体験を提供することができます。デバイスがあればマーカーを読み取るだけで気軽に体験できる点もメリットのひとつです。また、デジタル化を行うことで今回のように多言語にも対応できるようになり、より多くの人に魅力や情報を伝えることが可能になります。