AR・VRで遠隔授業!デジタル化加速の大学教育
大学教育においてAR(拡張現実)やVR(仮想現実)による遠隔実習を導入し、授業のオンライン化を進めていくことが文部科学省により明らかになりました。
文部科学省は新型コロナウイルス対策も踏まえて従来の教室像を改革していく方針で、新興企業と大学の研究を組み合わせて、最先端技術を活用した授業を導入する予定です。
出典:adobe stock
ARやVRの技術を活用することで、実験に近い経験や遠隔で現場実習が可能になる授業が想定されています。AR技術は調べ学習等への効果的な活用が、VR技術は疑似体験(月や深海に行ったかのような体験など)による効果的な指導がそれぞれ期待されています。また、AI(人工知能)がオンラインで質疑に答える授業なども検討されています。
しかし先端技術に関しては、機器操作中の事故や円滑に利用するための環境整備などいくつかの留意点があり、今後の課題となっています。文部科学省は近く省内に民間企業や大学の専門家でつくるプロジェクトチームを設ける予定で、8月にはアイデアを公募し、認定されたアイデアを技術的な面から専門家がアドバイスする形で、先端技術を活用した授業を推進していく予定です。
ARGO編集部のひとこと
現在「エドテック(EdTech)」というARなどの先端技術を活用した教育サービスが世界的に普及し始め、新興企業の参入も増えています。ARは3Dで情報を表示できたり、インタラクティブに学ぶことができるのが特徴で、ARを活用した学習は「親子で学ぶAR理科実験」というオンライン講座や地球儀、子供向け教育アプリなどがあり、様々な場面で普及し始めています。