「ビッグバンAR」をGoogleと欧州原子核研究機構がリリース！地球誕生の瞬間を手のひらの上で体験

2019年3月6日、ARアプリ「ビッグバンAR」がGoogleと欧州原子核研究機構（CERN）の協業でリリースしされました。

宇宙の誕生は138億年前の爆発的な自然現象によるものという「ビッグバン」理論。ロシア生まれの米国物理学者・ガモフらが提唱したこの説は、宇宙の謎を解明しようとする上での重要な理論として位置づけられています。

本アプリを起動し、スマートフォンの前に手を差し出すと、画面上にARの星と惑星が出現。ビッグバンの開始から、水素原子・ヘリウム原子の誕生、超新星の誘発まで、手のひらの中で体験することが可能です。一時停止したり画面をつまんで拡大したりすることで宇宙の隅々まで詳細に調べられることに加え、スマートフォンを好きな角度に動かして、360度ビューで宇宙を探索することもできるとのこと。

スマートフォンでARの地球を表示

ナレーションは、「フィクサー」「ベンジャミン・バトン数奇な人生」などで知られるオスカー女優のティルダ・スウィントン氏が担当しています。

CERNのシャーロット・ワラカウレ氏は、「このアプリで宇宙の起源を斬新な方法で伝え、より多くの人たちとつながっていきたい」と期待を寄せています。手のひらの中の宇宙誕生を体験してみてはいかがでしょうか。

ARGO編集部のひとこと

ヒッグス粒子の発見など数々の実績を残す世界最大規模の素粒子物理学の研究所であるCERNとGoogleの協力ということで、今回リリースされたARアプリは非常に品質が高いものとなっています。「宇宙の誕生」という壮大なテーマにピンとこなくても、アプリ内で閲覧できる美麗CGは大人から子どもまで見入ってしまう内容ですね。