ARヘッドアップディスプレイ搭載のメルセデス・ベンツ新車「Sクラス」が発表
ARヘッドアップディスプレイを搭載した新型「Sクラス」をメルセデス・ベンツが2021年1月28日に発表しました。ARヘッドアップディスプレイによりドライバーは、ベンツのフロントガラス越しに見る路上から目を離すことなくルート案内や運転に必要な情報を確認できます。
新型「Sクラス」には、メーカー純正として世界初の機能となる、フロントガラス上に必要な情報を投影するARヘッドアップディスプレイの技術が採用されています。
目的地を設定し、行き先案内を利用すると、フロントガラス越しに見える現実の景色に進むべき方向への矢印が表示されます。10m先に進行方向がナビゲートされるため、複雑な多叉路の道でも曲がるべき場所がわかりやすくなっています。
さらに、運転時に必要な情報として車速、制限速度などの速度情報、ドライバーアシスタンスシステムの情報がフロントガラス上に投影されます。
ベンツは、2020年に発表した「Eクラス」にも前方の景色を映し出し進行方向に矢印を表示させるカーナビ機能「MBUX ARナビゲーション」を搭載していました。今回発表したSクラスではこれまでのカーナビ機能に加えてARヘッドアップディスプレイ機能を搭載しています。フロントガラス上に情報を表示させるため、ドライバーが実際に見ている路上から目を離すことなく必要な情報が確認できます。
メルセデス・ベンツの新型車「Sクラス」の価格は1293万円から。ARヘッドアップディスプレイは全車オプション装備、「MBUX ARナビゲーション」は全車標準装備となっています。
ARGO編集部のひとこと
メーカー純正としては初のHUD(ヘッドアップディスプレイ)が搭載された車が発表されました。ドライバーが見ているフロントガラス越しの情報に、安全運転をサポートするAR表示がされています。このほか自動車関連では、パナソニックオートモーティブが開発中のAR HUDシステムで、歩行者や自転車などの存在もフロントガラス越しに情報として表示されており、さらなる安全運転のサポートを行っています。