ARで建物の検査・点検箇所を可視化するアプリ「Pinspect」アップデート【新型iPad Proにも対応】

株式会社エム・ソフトはARで建物の検査・点検を効率的に行えるARアプリ「Pinspect（ピンスペクト）」の新バージョンを2020年3月31日(火)にリリースしました。平面図ではわかりづらいピン（点検・修理箇所の印）の3D化や、AR機能が強化された新型iPad Proの対応などが追加されています。

<「Pinspect」でできること>

Pinspectとは、建物・施設・設備・インフラなどの検査・点検をARで記録し、可視化するアプリ。

・壁面のヒビなど問題箇所の3次元座標を取得し、ピン（デジタル付箋）として空間上に保存可能。
・ピンには写真やメモも登録可能。
・現場情報を図面やEXCEL形式のレポートとして出力可能。
・記録した3次元座標は、クラウド経由で外部のBIM／CIM（※1）、点群データなどにも反映できます。

※1…計画、調査、設計段階から3次元モデルを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階において事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、建設生産・管理システムの効率化・高度化を図ること。

出典：株式会社エム・ソフト

＜今回のアップデートにより実装されたピンの3D化とは＞

重要箇所を「ピン」という形で立体化、平面図では表現できないピンの高さを直感的に確認可能。

・3Dピンは、ピンチイン／アウトによる拡大・縮小に対応。
・図面を回転させ、異なる角度からも閲覧可能。
・新型iPad Proへの対応により、より安定的なピン表示を実現。

ARGO編集部のひとこと

建物の検査・点検をする際、「検査、点検箇所がどこにあるかわからない」、「問題箇所の位置を記録するのが大変」、「報告書作成に時間がかかる」などの課題があるそうです。ARを使った本アプリを活用すれば、誰でもひと目で問題箇所を確認できるので、業務の効率化やミスの削減につながりそうですね。AR技術の発達により、建築やメンテナンス業界の作業効率化は著しく、海外でもAR技術を活用した建物メンテナンス履歴管理アプリなどが開発されています。