新潟県長岡市、ARを活用した「悠久山公園WEB道案内ツール」の実証実験をスタート ARで石碑の解説などを閲覧できる
新潟県長岡市は、同市内にある悠久山公園にてARを活用したWEB道案内ツールの実証実験を開始しました。本企画は長岡市が実施する令和4年度「NaGaOKaオープンイノベーション」事業のひとつで、スマホやタブレットで公園パンフレットや公園案内図に表記されるQRコードをスキャンすると、ARで現代語訳を含む石碑の解説などを見ることができます。
「悠久山公園WEB道案内ツール」では、2つの機能を利用することができます。
- ①ARツール
- ARで公園内にある石碑の現代語訳を表示することができます。公園内には戊辰戦争で活躍した「幕末の風雲児」の河井継之助をはじめ、多くの歴史的有名人の石碑がありますが、公園内に石碑を解説するものは少なく、刻まれた碑文を読むことは容易ではありませんでした。本ARツールを活用することで、碑文の現代語訳を閲覧でき、石碑の歴史的背景や石碑に刻まれた人物紹介などをわかりやすく学ぶことができます。ARツールに対応している石碑は、河井継之助・小林虎三郎・三島億二郎の3つです。
- ②WEB道案内ツール
- 石碑までの道順を音声・画像・テキストで案内します。音声は日本語を含む15言語に対応しており、画面を見ずに散策を楽しみながら安全に情報を得ることができます。
今回の実証実験は2022年10月3日(月)から11月30日(水)まで行われます。長岡版イノベーション事業の目的達成と市の歴史的背景をわかりやすく学べる体感型ツールとしての活用が期待されており、実証実験の結果は悠久山公園の再整備計画のために使用されるということです。
ARGO編集部のひとこと
ARは現実世界の情報にバーチャルな視覚情報を付加できる技術のため、本事例のような言語の翻訳機能を持たせることができます。公園の文化資産を未来へ継承するツールに適しており、ARを活用した素晴らしい事例のひとつといえるでしょう。