ARで出演者や友人の3次元映像を表示! NHKが空間共有コンテンツ視聴システムを開発
AR・VRを活用した空間共有コンテンツ視聴システムをNHK放送技能研究所が開発しました。NHKは「NHK 恐竜超世界 2019」の特設サイトやAIアナウンサー「ニュースのヨミ子」のヨミ子さんと写真撮影できるコンテンツなど、AR技術を以前から導入していましたが、今回はカメラ付きのヘッドマウントディスプレー(以下HMD)を使ったシステムとなります。
本システムでは自分と遠隔地にいる人がまるで同じ空間で同じコンテンツを視聴しているような感覚でさまざまな体験することが可能。HMDで自分が見ている映像に遠隔地にいる人の3次元映像を合成することができます。
例えば、自分の部屋にARで表示された芸能人やキャラクターなどの3次元映像を自分のすぐ隣に遠隔地にいる友人がいるような感覚で一緒に楽しむことができます。 また、自分が美しい自然のVR映像を見ているとすると、自分のすぐ隣に遠隔地にいる友人がいるような感覚で、2人で美しい自然の中にいるような同じ感覚を楽しむことも可能です。
距離センサーが付いたカメラが遠隔地にいる友人の3次元映像をリアルタイムに撮影し、通信経由で送られることで本技術は実現。同様に自分の3次元映像も友人に送られ、友人が見ている大自然のVR映像に合成されます。同じコンテンツを共有しながら会話やジェスチャーなどでコミュニケーションをとることも可能です。
ARGO編集部のひとこと
新型コロナウイルス感染症の影響で、気軽に人と会うことができない今、会いたい人がまるで隣にいるような感覚を体験できるシステムは今後も活用シーンが増えていきそうですね。 ARスマートグラスもエンターテインメント向けだけでなく、ビジネスシーンでの活用が増えています。