ARグラスで感染症対策のための来園者体温を測定する施策が中国の観光地で開始
新型コロナウイルス感染症対策のため、中国・浙江省(せっこうしょう)・杭州(こうしゅう)市の国家級湿地公園である「西渓(せいけい)湿地公園」では、警備員が体温測定機能付きのARグラス「Rokid Glass」を着用し、来園者の体温を遠隔測定しています。
ARグラスを開発したのは、2014年に創業した中国のスタートアップ・Rokid。同社のRokid Glassにサーマルカメラ(熱を検知できるカメラ)を装着することで、通行人の体温をリアルタイムで確認することが可能に。2分間で最大100人の体温測定ができるとのことです。
A perfect solution to non contact body temperature measurement for entry and exit screening against #coronavirus! Incorporating infrared thermal camera fever screening, Rokid Glass can efficiently identify individuals with high body temperature.#TechForGood #AR #MR #tech pic.twitter.com/2tEag4U7X9
— Rokid (@RokidInc) March 10, 2020
同社が公開した動画では、ARグラス越しに通行人の体温数値が表示され、数値に異常がないかを瞬時に判別しています。Rokid社は動画の公開とともに「施設などへの出入りの際に行える、コロナウイルス対策のための完璧な非接触式体温検査ソリューション」と、今回の施策についてツイートしています。
同園はRokid Glassを活用し、入園者の感染症予防と抑制に役立てるとしています。
ARGO編集部のひとこと
新型コロナウイルス感染症に感染した場合、37.5℃以上の発熱症状が出ることがあるといいます。新型コロナウイルスは感染率が非常に高いウイルスのため、来園者と接触せずに遠隔測定できるのはとても便利ですね。屋外での活用だけでなく、劇場やライブハウス、スポーツ観戦会場など多くの人が一度に会する場での効率的な確認にも最適なのではないでしょうか。同社は2020年1月には折り畳めるARグラス「Rokid Glass 2」を開発しており、ARグラスの開発に精力的に取り組んでいます。