空間認識ARで距離を計測できるARアプリ「ARソーシャルディスタンス」リリース
株式会社ルーキングは「ARソーシャルディスタンス」というスマートフォン向け距離測定ARアプリをリリースしました。AR技術により他者との然るべき距離であるソーシャルディスタンス(社会的距離)や、近くにある対象物までの距離が簡単に測定できます。
「ARソーシャルディスタンス」アプリは、任意の場所から対象までの距離を円で可視化する「サークル」機能、対象までの距離を数値化して表示する「レーザー」機能が備わっており、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため人と人との物理的な距離「ソーシャルディスタンス」を計測することができます。空間認識ARを活用し、対象との距離の近さによって色が変わる仕組みとなっています。
出典:株式会社ルーキング
<「ARソーシャルディスタンス」アプリの使い方>
「サークル」機能
- (1)トップ画面から「サークル」のアイコンを選択します。
- (2)ARカメラで床や地面にかざして空間を認識させます。
- (3)測定したい場所をカメラ内から選び、タップします。
- (4)タップした場所を起点にサークル(円)が表示されます。
起点から0.5mの位置に赤、1mに黄、2mに緑の色をしたサークルが現れ、起点からの距離が把握できます。
「レーザー」機能
- (1)トップ画面から「レーザー」のアイコンを選択します。
- (2)ARカメラで床や地面にかざして空間を認識させます。
- (3)「ターゲット」が画面中央に登場し、対象物に合わせて距離を測ります。
- ※ターゲット内にはポインタのような赤丸が現れます。ターゲットを対象物に合わせると、自分とその対象物までの距離が数値で表示されます。 また、0~1mが赤、1~2mが黄、2m以上が緑と、色でも分かるようになっています。
開発元の株式会社ルーキングは、感染症拡大防止のために必要なソーシャルディスタンスを普段の生活の中で実際に計測することは難しく、人々の不安を解消するべくアプリをリリースしたとのこと。またアプリはiOS13以上の対応ですが、それ以外のiOSユーザー用に同様の機能が利用できるファイルも公開しています。
ARGO編集部のひとこと
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症拡大を防止するために必要な人と人との物理的な距離(ソーシャルディスタンス)は2m以上であるとしており、この距離を保つことで飛沫感染をはじめとする感染経路を遮断できるそうです。しかし、意識していても2mという数値を日常生活で常に把握したり計測したりすることは困難です。
ARであれば現実の世界に重ねて表示してくれるので、店舗でのレジ待ちの際など、ふとした瞬間にスマホだけで手軽に距離が測れますね。距離によって色分けされているのも直感的に判断できて便利なのではないでしょうか。人と人との距離を測るためのツールは「ARソーシャルディスタンス」アプリのほか「Keep Distance Ruler」等もあり、こちらもAR技術を活用しています。
INFO
ARアプリ「ARソーシャルディスタンス」
【ストアURL】App Store(iOS)