AR/VR技術を活用した「バーチャル渋谷」がついに始動!先端技術で新たな渋谷を配信
AR/VR技術活用による渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」が、一般社団法人渋谷未来デザイン・一般社団法人渋谷区観光協会・渋谷5Gエンターテイメントプロジェクトにより2020年5月19日にバーチャルイベントプラットフォームcluster(クラスター)でオープンしました。「バーチャル渋谷」は渋谷区が公認する、AR/VR技術が活用された新たな配信プラットフォームで「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」の新プロジェクトです。
「バーチャル渋谷」の特徴とは?
バーチャル空間上に新たな渋谷を作り出し、現実世界の渋谷とバーチャル空間上の渋谷をつなぎ合わせることで、「渋谷」における経済や文化の流れを止めずにエンターテイメントで新しい体験価値を創出します。 先端テクノロジーを活用しており、自宅から多数のイベントの開催・参加が可能となります。
「バーチャル渋谷」で楽しめる2つの新体験
「ARアート」のオンライン体験
これまで実際の渋谷に行かなければ体験できなかった「ARアート」などのXRコンテンツがオンライン上の渋谷の同じ場所で体験できるようになります。コロナウイルス感染防止のための外出自粛が続いている状況下でも気軽に参加できるだけでなく、遠方からの体験も可能となります。
XRコンテンツは、AR/VR/MRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」を運営する株式会社Psychic VR Labの技術協力で制作されます。
出典:STYLY
バーチャルイベント会場で楽しめるオンラインイベント
「バーチャル渋谷」におけるオンラインイベントは、自宅にいながらスマートフォンやPC、VRデバイスなどを利用して参加できるようになっています。アバターを使って会場を自由に動き回りながら、多くの観客と空間を共有しイベントを楽しむことができるほか、イベントの様子は動画配信サービスなどでも配信されるため「バーチャル渋谷」は渋谷の新たなイベント会場・発信スタジオになります。 5月19日のオープニングイベントでは、「バーチャル渋谷」上のスクランブル交差点にて著名人がアバターで登場するLIVEトークイベント「#渋谷攻殻NIGHT by au 5G」が実施されます。
「バーチャル渋谷」のコンセプトとは?
自宅にいながらも活動を止めることなく、アーティストのライブやアート展示、トークイベントなど「渋谷」らしいコンテンツを発信・体験できるというもの。リアルな渋谷をデジタルツイン化していく本プロジェクトは、渋谷を代表するスクランブル交差点などスポット回遊から始まり、今後エリアが拡大されていく予定です。
最先端のテクノロジーを駆使することで時間や場所など従来の制約を超えた5G時代のエンターテイメントを提供し、リアルな渋谷の街と連携した同一コンテンツを表現し、デジタルとリアルを融合させたミラーワールドの実現が「バーチャル渋谷」で期待されています。
長谷部 健 渋谷区長は「新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が発令されたことで、生活に不自由をきたしている今だからこそ、渋谷らしい解決策や動きが必要だと感じています。『バーチャル渋谷』は無限の可能性を秘めていて、この状況を乗り越えるためだけではなく渋谷がサスティナブルなカルチャー発信の先駆者となれるようチャレンジし続けます」と述べています。
ARGO編集部のひとこと
「バーチャル渋谷」がついに始動します。 5Gの本格始動により、以前からすすめられてきた「渋谷5G エンターテイメントプロジェクト」の各取り組みや体験が活性化しています。 これまでも音声ARやXRアート展示などのARを利用した取り組みは行われてきていましたが、バーチャル渋谷のオープンによりこれまで以上のアート展示やライブ・トークイベントが配信されることで渋谷で今起きていることを身近に感じられるようになります。今後はさらにCluster上に模された渋谷の空間と実際の渋谷がリンクするような体験ができることが期待されています。
さまざまなカルチャーがいつでも楽しめる渋谷ですが、渋谷の今が配信されていくことで仮想空間の渋谷でも渋谷ならではの空気感が表現され、よりミラーワールドの実現が近づいています。ミラーワールドについてはこちらで紹介しています。