AR×GIS(地理情報)で整備・点検作業を効率化!アドソル日進とシュナイダーエレクトリックが新ソリューションを共同展開
アドソル日進は、新GIS/ARソリューションをシュナイダーエレクトリックと共同で開発しました。両社は販売パートナーシップも締結しており、AR技術を組み込んだ本ソリューションを取り入れることで、保守・点検作業のさらなる効率化と高い安全性を実現するとしています。
新GIS/ARソリューションとは、アドソル日進が提供する「GIS:地理情報システム」※1とシュナイダーが提供する「シュナイダーARアドバイザー」をハイブリッドに融合・連携させたソリューションです。工場や大規模プラントの整備・点検作業をARで可視化することに加え、地図情報や位置情報を付加することで、作業員の現在地の特定や効率的な点検ルートの検索、誤って危険エリアに侵入した際の警報発令などを可能にしました。保守・点検作業のさらなる効率化と高い安全性を実現します。
※1…Geographic Information System、地理情報システムの略。地図情報に様々なデータをトレース、一元化・可視化し、地図上にビジュアル化して表現すること。同システムはマーケティング、行政、防災、交通、教育、医療などあらゆる分野で活用されています。
新ソリューションを共同開発した背景として、国内製造業における就労人口の減少や熟練社員の定年退職による労働人口の減少が挙げられます。本ソリューションを活用することで、高度な知識と経験を必要とした保守・点検の標準化や、作業要員の確保、定年退職に伴う技術継承などの課題を解決できるとのことです。
同社は今後の展開として、国内外の大規模プラントを保有する事業者への共同提供を開始するほか、ARアドバイザーを取り扱う国内有数のパートナー企業との協業、本ソリューションの機能拡張などを目指すとしています。
ARGO編集部のひとこと
少し前まで工場やプラントでの整備・点検作業は、熟練作業員の経験や勘によって行われていた部分がありました。しかし労働人口の減少や後継者不足といった問題が顕在化してきたことから、AR技術を用いて作業を「見える化」し、効率化と人的ミスの防止対策を行う企業が増えてきています。工業業界においては、本事例以外にも株式会社エム・ソフトや株式会社日立製作所の事例などがあげられ、同業界におけるARの導入が進んでいることがわかります。