AR×運動のシニア向けアプリ開発プロジェクト!クラウドファンディング開始
AR技術をシニア世代のリハビリや運動に活用するアプリ開発プロジェクト「AR×運動で100年時代を駆け抜ける!シニア向けARアプリ開発プロジェクト」 のクラウドファンディングが開始されました。目標金額200万円を目指し、2020年11月3日(火)〜12月28日(月)の期間で寄付を募っています。
本クラウドファンディングにより、医療・ヘルスケア・疾病予防などの側面から、介護施設などでのレクリエーションや、コロナ禍のフレイルや在宅生活における健康管理などにおける課題解決を目指します。
【AR技術の活用】
本プロジェクトでは、実際にはそこにないものを本当にそこにあるかのように表現できるAR(拡張現実)技術を活用し、シニア世代を対象とした運動アプリを開発します。AR技術を活用して見える世界は、VR(仮想現実)と異なり、普段の生活環境や風景を生かせる点にメリットがあり、慣れ親しんだ人や背景をベースに映像が追加されるため、シニア世代でも抵抗なく受け入れることが可能だと考えられます。アプリ開発はARやVRなどの最先端技術を専門にする企業、アルテマ・エンターテインメント株式会社協力の元おこなわれます。
【開発背景】
本アプリを開発するNurse and Craft社は瀬戸内海に大崎下島に設立されています。大崎下島は、高齢化率65%と日本国内でも有数の高齢化率で限界集落です。怪我や病気で体が動かなくなってしまうと島での生活が難しくなり、慣れ親しんだ土地を離れ、遠く離れて暮らす子供の元へ移住しなければならないという現実があります。
2020年1月より、同社は訪問介護ステーションの運営を始めましたが、慣れ親しんだ土地で、いつまでも元気に自分らしく生活してもらいたいという想いから、本プロジェクトが始動しました。
【クラウドファンディングのリターン】
プロジェクトに賛同し、協力する方へ様々なリターンが用意されています。
- ・サンクスレター
- ・アプリ体験
- ・N&Cオリジナルステッカー(2種類)
- ・N&CオリジナルTシャツ
- ・N&C視察(3時間程度)
- ・アプリ内で支援者様の名前を掲載
- ・アプリ内でお好きな画像を掲載
本プロジェクトはタブレットを使用して体験できるアプリ開発ですが、今後はARグラスを活用したサービスの開発も視野に入れているそうです。本プロジェクトのみならず今後の活動にも興味のある方は、ぜひクラウドファンディングページをご覧ください。
ARGO編集部のひとこと
AR技術といえば「ポケモンGO」などのゲームやイベントなどエンターテインメント分野のイメージが強いかもしれませんが、 医療など健康に関する分野でも様々な活用事例があります。2019年にはスポーツ庁が、ポケモンGOを運営するアメリカのナイアンティック社とポケモン社を、国民のスポーツ参画を促すプロジェクト(「Sport in Life」)推進団体の第1号として認定するなど、実際にARが人々の健康維持に役立っていることもうかがえます。本アプリは運動アプリの開発ですが、N&C社は今後遠隔診療などにも応用し、地方の方に医療を身近に感じてもらえる環境を構築を目指しているそうです。地方での過疎化が急速に進んでいますが、本プロジェクトはそのロールモデルとなりえそうですね。今後もARを活用した同社の活動から目が離せません。