AR/VR開発の株式会社MESON、仮想世界でユースケースの実験をおこなう「MESON Metaverse Lab(メザン メタバース ラボ)」発表
2020年5月、AR/VR開発を手掛ける株式会社MESONは「Metaverse(メタバース)」上でユースケースの実験をおこなうプロジェクト「MESON Metaverse Lab(メザン メタバース ラボ)」を開設しました。仮想空間「Metaverse」においてAR/VRを始めとしたどんなサービスが必要なのかを実験するというもので、同時にパートナー企業やクリエイターの募集も開始します。
「Metaverse」とはSF小説「スノウ・クラッシュ」(英/ニール・スティーヴンス著)内に登場する造語です。meta(超えた)とuniverse(世界)という単語が組み合わさっており、インターネット上に生成された3次元の仮想空間、さらにはそこに存在する生態系も指します。
出典:株式会社MESON
「MESON Metaverse Lab」のミッションは「Metaverse上での新しい人間活動を実験し、拡張する」。Metaverseの構築ではなく、現在少しずつインターネット上で立ち上がりつつあるMetaverseの活用を目指しているとのことです。
MESON代表取締役社長の梶谷氏のnoteによると、現在、GAFAM(ガファム=Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoft)によるMetaverseへの投資がすでに始まっており、「Metaverseは次世代SNS、インターネットに続く世界インフラとなるだろう」とのこと。特にゲームジャンルにおいてその傾向は顕著で、人気ゲーム「フォートナイト(Fortnite)」におけるマップクリエイティングや「どうぶつの森」での有名ファッションブランドによるアイテム公開などを例に挙げています。
MESONはこれまで手掛けてきたARサービス(ARGO内記事1/記事2/記事3)企画・開発のノウハウを用いて社のミッションを実現するべく「MESON Metaverse Lab」に望むとのこと。将来的に、Metaverseで買った衣服の着用、現実とVRの存在が一同に会すイベントの立ち上げを実現するといった構想があるようです。
またMESONは「MESON Metaverse Lab」における企業パートナーやクリエイターを募集しており、情報伝達手段としてFacebook「MESON Metaverse Lab」も公開しています。
ARGO編集部のひとこと
メタバースは仮想世界、VRは仮想世界をリアルに感じるための技術のため、VRでメタバースを構築すると、仮想世界をよりリアルに感じることができます。あつ森やフォートナイトなどの世界にどっぷり浸りたい場合に、「VRメタバース」は非常にマッチしそうです。
また、「ARクラウド(AR Cloud)」のような仮想世界では、現実世界における施策実施前の試行実験が可能なため、製造業や建設業の業種にとって非常に有効だと考えられます。
MESONは都市開発シミュレーション「AR City in Kobe」においてすでに「MESON Metaverse Lab」のような「ARクラウド」を活用したサービスをリリースしています。そんな同社が満を持してリリースする今回のプロジェクト、どんな企業やクリエイターが参加するのか期待が高まります。
またARGOでは過去にMESONのCOOである小林佑樹さんへのロングインタビューを実施しました。MESONのロードマップやAR業界についてのお話をお伺いできましたので、ぜひご覧ください。