【AR×不動産・建築】不動産・建築業界の悩みを解決するAR活用事例10選
本記事では不動産・建築業界でのARを採用した事例をまとめています。ARを取り入れることで住環境に関するイメージを具体的する事例や、建築・メンテナンス業界で生産性の向上・業務効率化、可視化を実現する事例など10選をお届けします。
もくじ
- 【不動産関係】
- 1. ARで内装を自分好みに。買取販売事業者向けプラットフォームサービス「ARリノベ(仮称)」がプレ始動
- 2. ショールームに足を運ばずキッチンの試しおきができる!サンワカンパニーオンラインストア
- 3. AR活用で敷地見学を可能に。工務店向け営業プレゼンツール「WARP HOME」
- 4. スマートフォンだけでARで施設案内。設備の体験型サービスの配信開始。
- 5. AR・VRを用いた最新技術でのグローバルマーケティングサービス「jbn studio」
- 6. ARフィルターでリアルトーク!地域の魅力を発信!SMOUTの「覆面オンライン大喜利」
- 【建築関係】
- 7. ARKit・LiDARスキャナーを活用したAR計測アプリ「PLNAR」「Hakaru for LidAR」
- 8. MRグラスを活用で点検作業効率化!『AR匠RESIDENCE (エーアールタクミレジデンス)』
- 9. ARを活用して建設現場における作業を効率化。コマツとカヤックの協業による「Kom Eye AR」
- 10. ARで遠隔作業を可能に。作業者と支援者をつなぐ遠隔業務支援システム
こんにちは!ARGO編集部のタカハシです。
本日は不動産・建築業界でARの活用事例をお届けします。
【不動産関係】では、新型コロナウイルスの影響によるバーチャル内覧(AR・VR)や、取り付け家具などの建具配置イメージをARで確認できるサービスなどが活用されています。どちらも物件に住まれる方に向けて、具体的な住環境の想像を支援するサービスとしてARが活用されています。
【建築関係】の現場では生産性向上や現場の安全性の可視のためにARが活用されてます。 生産性向上では、これまで設計図を読み解くことで作られていた場から現地映像とARで作られた3Dモデルを活用することで生産性向上・工事現場での「見える化」がされています。また危険を伴う現場ではARやAIの活用で危険度を表示したり点検作業の効率化にも役立てられています。
さらに、熟練作業員不足など人手不足の解消にARを活用して遠隔作業支援をあわせることで作業効率化や、品質向上にも役立てられています。
【不動産関係】
ARで内装を自分好みに。買取販売事業者向けプラットフォームサービス「ARリノベ(仮称)」がプレ始動
出典:リノベる株式会社
リノベる株式会社はKAKUCHO株式会社と協業しAR技術を利用したリノベーション買取再販売事業者向けプラットフォームサービス「ARリノベ(仮称)」を開発し、2020年からプレスタートとして本サービスを活用した名古屋の物件が販売開始されています。
リノベーション済み物件はすぐに住み始められ、完成後の空間や暮らしをイメージしやすいというメリットがありますが、内装が好みでなかった場合購入を見送るまたは、自らでリフォームを行う必要があります。本サービスでは、ドアや窓の建具、キッチンやアクセント壁を設置せず、半完成の状態で販売し、内覧時に顧客自身がARを活用して、好みの建具を取り付け完成イメージを確認しながら購入の意思決定が可能です。
選択できる部材はリノベるが人気仕様をセレクトしたもの。物件ごとにARのセレクト箇所を変更でき、効果的な箇所の提案と実装が行われているほか、間取りもリノベるが販売観点や実績を踏まえて提案し、買取販売事業者で決定できるため、物件ごとに特色をもたせることも可能。Web上で選んだ仕様に沿った確認書に基づき、追加コスト・トータルコストを確認でき、ユーザーは安心して検討を進められます。
ARを活用することでリノベーション物件のカスタマイズ性を拡張しています。顧客にとっても選べる幅が増え、新生活のイメージもでき検討しやすくなります。買取販売事業者側からもお客様の好みやライフスタイルに合わせて物件を提案できます。
買取販売事業者と顧客のお互いのイメージ共有を促進し、物件販売のミスマッチを防ぐことが可能です。
ARGO:【業界初!】AR技術を活用した、リノベ買取再販事業者向けプラットフォームサービスの開発がスタート
ARGO:ARを活用したリノベーションプラットフォームサービス「ARリノベ(仮称)」がプレ始動。リノベ買取再販事業者向けに説明会を実施
ショールームに足を運ばずキッチンの試しおきができる!サンワカンパニーオンラインストア
KAKUCHO株式会社は、株式会社サンワカンパニーにAR技術の利用活性化、技術提供を開始しました。
サンワカンパニー オンラインストアにスマートフォンでアクセスし、AR対応キッチンのリンクを読み込むと、選択したキッチンの3Dモデルが表示されます。カメラで設置したい場所を読み込むと選択したキッチンを置くことができます。キッチンを移動・回転したり、拡大・縮小して細部を確認できます。スクリーンショットを撮ることもできるので、検討中のキッチンを設置した写真を共有することも可能です。
また本機能はウェブARで制作されているため、専用のアプリケーションをダウンロードすることなく、在宅での試しおきや、新居など、どこででも試すことができます。 コロナ禍でショールームに足を運びづらい現在に最適なサービスとして提供しています。
サンワカンパニー オンラインストアは個人(施主)、施工業者・設計者など法人向けに建築資材や設備を取り扱う総合ショッピングサイトです。ARを活用することでショールームなどに足を運ばず、実際の設置イメージが見えるようになっています。これまでのようにショールームに足を運んだり、商品ページだけで仕様を確認しイメージするより、実際の設置場所に商品を置くことで商品への興味関心が高まり、購買意欲を高めることができるので、オンラインストアでのコンバージョンアップを期待できまます。
ARGO:ウェブARのキッチン試し置きサービス「Kitchen × AR」をサンワカンパニーがオンラインストアに導入
AR活用で敷地見学を可能に。工務店向け営業プレゼンツール「WARP HOME」
出典:WARP HOME
AR/VRを活用した工務店営業プレゼンツール「WARP HOME(ワープホーム)」が2020年6月に株式会社ジブンハウスからリリースされました。
WARP HOMEでは、ARやVRといった最新技術を利用した機能が含まれています。 AR技術を活用したものでは、実際の土地でデバイスをかざすことでモデルハウスが出現し、中に入ったり、各部屋への移動を疑似体験できます。具体的には窓からの景色や家の広さを体感可能です。
またVR技術の活用したバーチャル内覧ができます。店内にいながら顧客に対してその場で複数のモデルハウスを紹介し、お客様と具体的なイメージの共有が可能です。他にも土地・建築自動マッチング機能があり、建築基準法に基づいた物件の中からお客様の希望に対し最も相性の良い土地や建物を自動で選び出すことができます。
これらの機能を活用することでお客様と住宅イメージを具体的に共有することができ、やり直し作業をすることを減らし、コストダウンを実現します。営業日数も削減でき、お客様の熱が高いまま商談を進めることで成約率のアップが期待できます。
ARで敷地見学をしながら実際の家を体感できる本事例。顧客は更地状態では家を建てた状態をイメージすることは難しいので、このような機能があるととても便利なのではないでしょうか。また、VR内覧も顧客にとってイメージがしやすくなる機能です。実際の家のイメージ共有を行うことで営業担当者も顧客の要望をイメージしやすくなり、要望にあわせて土地や建物を呼び出せるので提案にも役立てやすくなるでしょう。
ARGO:ARで敷地見学ができる工務店向け営業プレゼンツール「WARP HOME(ワープホーム)」リリース
スマートフォンだけでARで施設案内。設備の体験型サービスの配信開始。
株式会社YONDEは、物件の内覧者減少に悩む不動産業界向けにARを活用し物件のバーチャル内覧を可能にするサービスを開始しています。本サービスは新型コロナウィルスの影響により物件の内覧者が減少する中、スマートフォン一つで体験ができる「体験型広告」です。
YONDEは簡単・手軽に利用できることを目指し、スマートフォン1つで室内のサイズを体感できる仕組みを採用し、その場で歩き回りながら間取りを把握することができます。
YONDEのバーチャル内覧はウェブAR技術を利用し開発されているため、アプリをダウンロードすることなく等倍の3D映像で室内を確認できます。その場を歩き回ることでコンテンツを体験してもらうことができます。また、この機能をそのまま既存サイトに組み込むことが可能です。
YONDEを活用するだけで様々な施設への案内にも活用できます。例えば学校案内や分譲マンションのショールームなど実際にその場所に足を運ばずともARで室内のイメージが想定できます。
大人数で見学が難しい小規模な室内や、生産工場など衛生などの観点から限られた人しか入退室できない場所のイメージを伝える場合などでも活用が期待できます。
ARGO:ARバーチャル内覧がスマホひとつで可能。物件に入り込む感覚を味わえる体験型サービスが開始
AR・VRを用いた最新技術でのグローバルマーケティングサービス「jbn studio」
株式会社ジブンハウスは、2019年4月9日、最新技術を用いたマーケティングサービスの提供を目指す「jbn studios」を開設しTOKYO発”Immersive Design”を提唱し、国内外に向けサービスを提供。AR・VRなどを用いた最新技術でのグローバルマーケティングサービスの提供を開始しています。
同社は、これまでスマートフォン一台で住宅のカスタマイズや見積もり、AR/VRでの内覧、購入を可能にしたECストア「JIBUN STORE」や、土地探しから内覧までをARとAIで可能にする物件マッチングサービス「AiR」、日本ユニシスとの共同事業バーチャル住宅展示場サービス「MY HOME MARKET」など家・モノの買い方を革新する事業を展開し、住宅に関する買い物のイノベーションを起こしています。
他にも、ARで住みたい家や街を作るイベント「ARツミキタウン」を開催しました。マーカーがつけられた実際のツミキを読み込むことでARで構成された街が表示され、アナログな世界とデジタルの世界のつながりを体感できます。マイホームづくりだけでなく周辺環境や人の流れまでも考慮する「住育」をARで推進したイベントでした。
今後も最新技術・テクノロジーを活用し、くらしや住宅購入、住環境の場を変えるサービスが登場することが期待されます。今後の動向に期待です。
ARGO:ジブンハウスがAR・VRなどを用いた最新のグローバルマーケティングサービスを提供開始
ARフィルターでリアルトーク!地域の魅力を発信!SMOUTの「覆面オンライン大喜利」
株式会社カヤックLivingが運営する「SMOUT」では、2020年6月26日・27日に「みんなの移住フェス2020オンライン」を開催しました。地域移住に関心を持つ移住希望者と、移住スカウトを行う参加地域の人がオンラインで移住相談会などのイベントを行いました。
イベントのひとつである「覆面オンライン大喜利」では、参加地域側の地域担当者が「ご当地ARフィルター」を使い、大喜利に参加。面白法人カヤックが地元の名産やキャラクターを使い制作したオリジナルのARフィルター「ご当地ARフィルター」を利用し地域担当者は覆面で大喜利に参加します。複数のお題に沿って、「ご当地ARフィルター」をつけた各地域の担当者がご当地の魅力を自慢したり、ちょっと言いにくい本音も面白く大喜利で答えるというものです。
オンラインで行うからこそ、移住希望者も聞きにくい質問を気軽にでき、相互理解が深められることを狙いとしたイベントでした。
この「ご当地ARフィルター」は担当者の動きに合わせて動作を行うものがあったり、クリックでお面が入れ替わるなどクオリティーが高いものとなっています。岩手県花巻市での公式キャラクターの「フラワーロールちゃん」は担当者の表情に合わせて、口をあけたり目を閉じたりなどの仕草が楽しめます。宮崎県椎葉村は国指定重要無形民俗文化財である「椎葉神楽」のお面が3DARフィルターに。クリックすることでお面と背景に設定された椎葉村の風景が変わります。
地域担当者がご当地ARフィルターを使うことで名産や、ご当地キャラクターを移住希望者にアピールできます。大喜利で地域の魅力を発信というのも楽しい取り組みですが、ARでご当地キャラクターと疑似トークができるのも楽しいですね。キャラクターのARフィルターを使用することで匿名性が高くなりリアルなトークが繰り広げられました。移住検討中にちょっと気になる不安な点なども、キャラクターの力を借りることで相談者も相談しやすくなります。
【建築関係】
ARKit・LiDARスキャナーを活用したAR計測アプリ「PLNAR」「Hakaru for LidAR」
出典:PLNAR公式サイト
ARアプリ「PLNAR」は部屋全体の間取りを写真や3Dモデルの情報としてまとめることができるアプリです。アメリカのソフトウェア企業SmartPicture Technologiesが開発し、2017年から配信されています。
本アプリでは、iOSのARプラットフォーム「ARKit」が用いられており、アプリを画面に出てきたポイントを部屋の角やドアの境目などでマークしていくことで、簡単に部屋全体の間取りをまとめることができます。
この機能は個人での買い物での寸法確認にも大いに役立ちますが、保険会社やリフォーム事業などでも見込まれています。
こうした計測アプリは建築の現場や保険会社・リフォーム事業などでも役立つものとなっています。メジャーや脚立などの道具を必要とせず、簡単に計測を行うことが可能です。
2020年3月26日には「ARKit 3.5」にLiDARスキャナーがサポートされました。LiDARスキャナーを活用すると、光が対象物に到達してから反射して戻るまでの時間を測定し距離を割り出すことができ、物体までの距離や大きさ、深度を特定することができます。こうしたLiDARスキャナー機能を活用した計測アプリとしては、「HakaruAR for LiDAR」が挙げられます。こちらはエンタープライズ向けとして株式会社IDEACLOUDからリリースされていて2020年7月現在はiPad Proシリーズで利用できます。LiDARスキャナーの精度の高い計測を活用すると、手が届きにくい場所や計りにくい場所を素早く計測することができます。
ARGO:ARアプリ「PLNAR」で誰でも簡単に部屋の「見取り図」が作れる!
ARGO:LiDARスキャナ機能を活用したAR計測アプリ「HakaruAR for LiDAR」がリリース
MRグラスを活用で点検作業効率化!『AR匠RESIDENCE (エーアールタクミレジデンス)』
株式会社長谷工コーポレーションと株式会社アウトソーシングテクノロジーは、マンションの外壁タイル打診検査のための、MRソリューション『AR匠RESIDENCE (エーアールタクミレジデンス)』を日本マイクロソフトの技術協力のもと、共同開発しました。
『AR匠RESIDENCE』は、マンションの外壁の劣化等による剥落リスクによるメンテナンス用の打診調査用のアプリケーションです。建築基準施行規則では10年ごとにタイル貼り、石彫、モルタル等の歩行者等に危害を加える恐れがある部分のは外壁については全面打診調査が義務付けられています。
『AR匠RESIDENCE』を使用することで建物維持・メンテナンスに対応する労働者不足や診断時のファーストラインワーカーを減らすことが可能で、居住者の安心・安全にも繋がります。従来の打診検査では2名1組で、1名が打診検査、もう1名が図面を持ち記録・写真撮影を行い、検査後報告書の作成を行っていましたが、『AR匠RESIDENCE』を使用すると1名でHoloLens2を装着し、打診検査をしながら検査項目を入力することができ、報告書を自動生成することができます。
マンションのタイル打診検査にMRが活用されるのは国内初です。長谷工コーポレーションとアウトソーシングテクノロジーは今後も改良を重ね、2020年7月より、株式会社長谷工リフォームが建物診断を行う関東エリアに導入し、順次全国へ活用を広げていく予定です。
マンションの外壁メンテナンス時にHoloLens2を使用することで、検査人員を減らすだけでなく、報告書の自動作成ができるようになったため、作業の効率化が実現しました。今後は劣化状況の分析や、AIを活用して点検データの傾向分析から劣化検出もできるようになると考えられていて、業界の生産性改革に貢献しています。
ARGO:「AR匠RESIDENCE」でMRによる点検業務効率化!長谷工グループとアウトソーシングテクノロジーによる共同開発
ARを活用して建設現場における作業を効率化。コマツとカヤックの協業による「Kom Eye AR」
コマツは、ICT油圧ショベル「PC200i-11」に搭載される新サービス「Kom Eye AR」をカヤックと協業し、共同開発しました。
Kom Eye ARは、建機に設置されたステレオカメラとタブレットが連動していて、撮影された映像と設計面3DモデルデータをリアルタイムにAR合成表示ができます。オペレーターは設計通りに施工が進んでいるかをリアルタイムに確認しながら作業が可能です。
また、2DミニマップとHUD表示により、建機の現在位置や向いている方向、姿勢などの状態を確認可能。建機に設定されたタブレットはクラウドシステムに接続でき、常に最新の3D設計図面やモデルデータのダウンロード・表示確認をすることができます。
ARによるモデルデータとの連携でオペレーターは建機を操作しながら施工進捗を俯瞰視点で把握することができる、建設現場において実用性の高い機能が取り入れられています。コマツはこれまでも建機を扱えるオペレーターの高齢化・労働力不足、現場の安全性や生産性、品質を高めるための取り組みを行っていました。
建機一つで単一利用も可能ですが、建機が使われなかった人が掘った跡などもクラウドシステムデータとして登録し施工管理に活用することができます。
このように建設現場などでARが使われている他例としては、トンネル工事の安全性向上システムなどが挙げられます。トンネル内の掘削作業中、ウェブカメラで撮影された掘削箇所と解析結果をリアルタイムにARで表示します。危険度を色分けして作業員に表示したり、安全を確める解析結果を作業員や、現場・営業所・本社などに通知するシステムがあります。
ARGO:ARで工事現場の「危険度」を表示。トンネル工事の安全性向上システム
ARで遠隔作業を可能に。作業者と支援者をつなぐ遠隔業務支援システム
NECソリューションイノベータ株式会社はARを活用して、現場作業者と支援者の遠隔地間をつなぎ、支援者が現場の映像を確認しながら作業者をサポートができる遠隔業務支援システムを販売しています。
本システムは現場作業社と支援者が映像と音声を共有し、リアルタイムで遠隔の業務を支援します。作業者の映像と音声は支援者のPCへ送信することができるので、支援者や熟練者が現場に赴く作業が可能です。また支援者から作業者に音声で指示を出すだけでなく、テキストメッセージを送ったり、キャプチャ画像にメモや印を付けてピンポイントでAR指示として送ることができ、細かいコミュニケーションを密にとれます。
作業者用のデバイスはスマートグラス、またはAndoroid OS 4.0以上搭載のスマートフォンやタブレットが利用できます。スマートグラスを着用すれば作業者はハンズフリーで作業にあたることが可能です。
本システムを活用することで支援者や熟練作業者と作業者がコミュニケーションを取りながら遠隔で作業者は作業ができます。これにより効率の向上や作業品質の向上が見込めます。また作業内容を録画することも可能で、録画情報を活用して建設現場での作業員へのトレーニングや安全衛生教育を行うことができます。不測事故対応訓練や労働災害防止、作業の出戻りの防止にも役立てられます。
ARGO:NECソリューションイノベータ - 遠隔業務支援システム
終わりに
「不動産・建築×AR」はいかがでしたでしょうか?
不動産関係では、コロナウィルスの影響もあり、実物や物件を実際にその場で見なくてもまるでそばに感じられるようなシミュレーションが可能にする内容が増えてきています。
不動産は特に「住」という生活になくてはならないものであり、住環境を選ぶ際にどれだけイメージができるかが重要になっているようです。そうしたイメージのためにARが活用された例が多く挙げられていたことが印象的でした。
また、建設業界やメンテナンス業界では作業効率の向上や、危険度を表示するなどがARを活用することで「見える化」を実現しています。ARを活用することで設計図で使われる数字などを3Dモデル化することで全体を見渡せるようになったり、報告書の自動作成や人員の削減など業務効率化が可能になっています。建築・メンテナンス業界では人材不足も深刻な問題となっています。業務効率や品質向上のためにARが役立てられています。
これまであまりオンライン化がされにくい業界となっていましたが、今後デジタル施策のひとつとしてぜひAR施策を取り入れてみてはいかがでしょうか。